第28話
[10/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
も可能になっていますから、今ならば貴女達の転移の魔導具も正常に起動して撤退できるはずです。”今回は”これ以上追撃するつもりもありませんから、安心して撤退してもらって構いませんよ。」
セレーネが呟いた言葉にレンは自身の推測を答えた後プリネに視線を向け、視線を向けられたプリネは懐から何らかの装置を取り出して操作をした後デュバリィ達に撤退を促した。
「なあっ!?わたくし達をわざと見逃すつもりですか!?」
「一体何の真似かしら?貴女達メンフィルは私達―――”結社”の残党を全て”狩る”為に貴女達が”灰色の騎士”達の援軍に現れたのではなかったのかしら?現にNo.]Zを狩ったのに、何故……」
レン達が自分達をわざと見逃そうとしている事を知ったデュバリィは驚き、エンネアは警戒の表情でレン達に問いかけた。
「シルフィアさ―――いえ、リアンヌさんとの”約束”です。」
「マスターとの”約束”だと……?」
ツーヤが呟いた答えを聞いたアイネスは眉を顰め
「リアンヌ様が”結社”や”盟主”に対する”義理”を果たしてようやく”シルフィア・ルーハンスの生まれ変わりとして”お父様の元に現れ、結社からの脱退並びにメンフィルへの転属を申し出、その申し出をお父様が受け入れた時にリアンヌ様がお父様達に嘆願したのです。――――『盟主討伐後、結社が衰退もしくは崩壊後、”鉄機隊”が義に反した行為を犯した場合、一度だけ見逃して欲しい』と。」
「ちなみにお前達を一回だけ見逃して欲しい理由はシルフィア……じゃなかった。リアンヌの存在を支えにしているお前達の元から去った”詫び”だってさ。」
「え…………」
「マスターがそのような事を………」
「…………………」
プリネとエヴリーヌの説明を聞いたデュバリィは呆け、エンネアとアイネスはそれぞれ重々しい様子を纏っていた。
「そしてその嘆願をお父様達が受け入れ、今回私達は貴女達を討たず、撤退を許す結果となりました。それと――――昨夜の第U分校の演習地への襲撃の件を知ったリアンヌ様から私達に貴女達への伝言も伝えられています。」
「マスターが貴女達に………どのような内容なのですか?」
プリネの話を驚きの表情で聞いていたデュバリィは続きを促した。
「『”アリアンロード”を失った貴女達が、”迷い”や”戸惑い”等の様々な”想い”、そして今までアリアンロードと共に世話になっていた結社に対する”義理”を果たす為に衰退した結社”身喰らう蛇”に残っている事も想定していました。貴女達にそのような選択をさせた全ての”元凶”は私でありますから、その事について責める権利は私にはありません。ですが”今の私”は結社”身喰らう蛇”に―――”盟主”に忠誠を誓っていた”鋼のアリアンロード”ではなく、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ