第十一幕その四
[8]前話 [2]次話
「ここに」
「あっ、ドロシ―王女?」
「はじめまして」
「トトもいるし他の皆もいるね」
「豪華な顔触れだね」
「実はね」
コロボックルの人達がドロシー達がどうしてこの山に来たのかお話しました、するとでした。
シーザー達も頷いてです、こう言いました。
「ああ、そうなんだ」
「この山を調べに来たんだ」
「どうしてここに来たのかって思ったら」
「そうした事情だったの」
「そうだよ」
教授はシーザー達にも答えました。
「別に悪いことはないから」
「というかこの山のことはあまり?」
「都では知られてない?」
「そうなの?」
「オズの国は広くてね」
教授はいぶかしんだシーザー達にまた答えましおた。
「私達もまだまだ知らない、行っていない場所があってね」
「それでなんだ」
「ここははじめて来てくれた」
「そうなのね」
「そうだよ。本当にね」
実際にというのでした。
「私達が来たのははじめてだよ」
「成程ね」
「オズの国は広いからね、確かに」
「その中にも沢山の国もあるしね」
「色々な人達も住んでいて」
「そうした中にいるから」
だからというのです。
「まだまだ行っていない場所もまだまだあるよ」
「そういえば私達も」
恵梨香も教授のお話を聞いて言うのでした。
「これまでオズの国で何度も冒険に出て色々な場所を巡ったけれど」
「まだまだだよね」
「行っていない場所も多いよ」
「一体そんな場所がどれだけあるか」
「わからない位よ」
「そうなのよね」
「私だってね」
オズの国一の冒険家のドロシーもでした。
「まだまだよ」
「ドロシーさんもですか」
「行っていない場所が沢山あるの」
「そうなんですね」
「本当にね」
実際にというのです。
「まだまだよ」
「そうですか」
「これからもどんどん冒険していくけれど」
そしてオズの国の色々な場所に行くのですが。
「多分ずっとね」
「オズの国の全てを見られることは」
「ないわ」
そうだというのです。
「この国は果てしない国なのよ」
「不思議な場所が幾らでもあって」
「知らないものも幾らでもある世界なのよ」
「だからこそ面白い国なんだよね」
トトはいつもこう言っている教授を見つつドロシーに応えました。
「そうだよね」
「そうよ、何といってもね」
「全部知ってしまうと」
「それで終わりってところがあるわね」
「うん、それでね」
「終わりがないってことはね」
「ずっと楽しめるってことだね」
トトもこの辺りのことはわかっています。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ