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転生とらぶる
ペルソナ3
1995話
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山岸に頼めばそれで分かるような気もしたが……
 ただ、基本的に山岸は美鶴達のパーティの人員だ。
 俺達と友好的……少し固い言い方だが、同盟を組んでいると表現してもいいような関係ではある。
 だが、それでも結局違う勢力なのは間違いない。
 そうである以上、完全に頼り切るというのは色々と不味い。
 いやまぁ、今の時点でも殆ど頼ってるとは言えないんだが。
 ともあれ、自分達で出来る事は自分達でやっておいた方がいい。
 それに……山岸に知られるという事は、場合によっては幾月に知られる事にもなりかねない。
 いい加減、そろそろ武治も幾月を捕らえてくれないかね。
 ただ、捕らえたとして……この場合どうするのかが問題にもなるんだよな。
 まさか、この状況で警察に突き出す訳にもいかないだろう。
 となると、無難な線としては桐条グループ内で処理する事だが、その処理というのがどういう処理になるかで代わってくる。
 一番手っ取り早いのは、そのまま殺す事だが……果たして、武治にその決断が出来るかどうか。
 父親のせいで起こってしまった悲劇をどうにかしたい武治としては、多分問題はない……と、思うんだが。
 だが、それも確実とは言えないだろう。
 順当な手段としては、それこそ誰もいない、外と連絡を取る事も出来ない場所に閉じ込めておくという事か。
 影時間が終わって全てが片付いてから、改めてどう処分するかのかを考える、という風に。

「イオ、ガル!」

 ゆかりが召喚したイオが、刈り取る者に向かってガルを放つ。
 本当の意味で倒すという風には考えてないからか、放たれた一撃はそこまで凶悪な代物ではなかった。
 それでも、風の刃である以上、普通なら当たればダメージはあるだろうが……
 そう思って見ている俺の視線の先で、風の刃が刈り取る者の身体に当たる。
 だが、その風の刃によって、刈り取る者がダメージを受けるといった様子はなかった。
 いや、正確にはダメージは受けているのかもしれないが、斬り裂かれるような風にはなっていない……と表現するのが正確か。

「刈り取る者、今の攻撃でダメージは受けたのか?」

 そんな問いに、刈り取る者は無言で頷く。
 どうやらダメージは受けたらしい。
 もっとも、先程見たように、特に見て分かる程のダメージ……という訳ではなかったようだが。

「取りあえず風に対しては完全に防御出来たり、吸収出来たりといった風にはならないか。……次は、コロマル、お前の魔法で何か使えるか?」
「わん!」

 そう言い、コロマルは刈り取る者の方を見ながら吠える。

「わおおおおん!」

 ケルベロスが召喚され、そこから放たれた大きめの火の玉。
 これは……アギ? いや、アギより1段階上の、アギラオか?
 
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