ペルソナ3
1995話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
前で話をする時には気をつける必要があるだろう。……いや、今更か。
「他の世界からやってきただろ? つまり、本来なら俺がいない状況でゆかり達はイレギュラーシャドウと戦う必要があった訳だ」
「アクセル抜きで? とてもじゃないけど、上手い具合にいってたとは思えないんだけど」
「だろうな。ただ、その場合ゆかりは美鶴達と一緒にS.E.E.Sとして行動していたと思う。それこそ、コロマルや荒垣もな」
「わふ?」
呼んだ? とドッグフードを食べるのを一旦止めてこちらに視線を向けてくるコロマルだったが、俺はそれに何でもないと首を横に振ってから、改めてゆかりとの話を続ける。
「その場合、戦力の中心になってたのは、間違いなく有里だろうな。山岸のルキアと合わせれば、的確に敵の弱点を突いてバランスを崩す事が出来るだろうし」
シャドウには色々と特徴があるが、その中でも大きな……そして致命的な特徴は、弱点属性に攻撃をされれば思い切りバランスを崩すという事だ。
これは、弱点属性があるシャドウであれば、どんなシャドウにも共通している。
……そして一瞬の油断で全てが決まりかねない戦闘でバランスを崩すというのが、どれだけ大きな意味を持つのか……それは、考えるまでもないだろう。
それだけに、敵の能力を見る事が出来る山岸のペルソナと、ペルソナチェンジによって様々な属性の攻撃を可能としている有里というのは、対シャドウ戦という事に限って言えば、大きな意味を持つ。
そう考えれば、実は有里のヒロインは原作どおりでも山岸だったのか?
「そうね。……そう言えば、刈り取る者の属性ってどうなってるの?」
「あー……どうなんだろうな。後で聞いてみる」
ここで聞けば手っ取り早いのかもしれないが、まさか神社の境内で死神……いや、刈り取る者を出す訳にもいかないだろう。
ましてや、今は境内には俺達しかいないが、もし誰かが来て刈り取る者の姿を見られたりすれば、色々と不味い事になる。
今は夏だけに、それこそ怪談とか生まれかねないし。
「そうね。なら、今夜タルタロスに行く?」
結局、そういう事になるのだった。
「じゃあ、行くわよ? いい?」
タルタロスの中に、ゆかりの声が響く。
既にこの階を含め周辺の階からはスライムを使ってお宝は軒並み回収済みだ。
相手を仮死状態にするムド系やハマ系を使われた時、1度だけとはいえ身代わりになってくれるホムンクルスを入手出来たのは、俺にとっても嬉しかった。
ともあれ、上層階付近にある宝箱を全て集め終わった俺達は、昼間に言った通りに刈り取る者にどんな弱点があるのかを確かめる事にした。
……ぶっちゃけ、本当に弱点を確認するだけなら、わざわざこんな真似をしなくても、それこそ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ