ペルソナ3
1995話
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当時行く事が可能だった上の階という訳ではなく、エントランスだ。
それ以外のイレギュラーシャドウは、全てがタルタロスの外に姿を現したのだ。
である以上、満月の度に出てくるイレギュラーシャドウを倒す為にタルタロスを攻略する意味があるのかと言えば……訓練、いわゆるレベル上げ以外にその必要がないというのは間違いない。
もっとも、それはあくまでも今までの経験からの事なのだが。
ああして、見るからに意味ありげに存在しているタルタロスだ。そうである以上、恐らく何らかの理由があるのは間違いない。
……この世界の原作で、実はタルタロスは行かなくてもいい、いわゆる隠しダンジョンでしたとか、そんな風になっていた可能性は……まぁ、ないと思いたいところだ。
それに、俺個人としては、大量のマジックアイテムを入手するという意味では、出来るだけ行きたい場所なのは間違いない。
1度中に入れば、スライムであっという間にその階にある宝箱を入手する事が出来るのだから、まさにウッハウハな状況だった。
唯一の難点だった刈り取る者についても、今では俺の召喚獣という扱いになっているし。
そういう意味では、ぶっちゃけ今の俺にとってタルタロスというのは、下手をすればイレギュラーシャドウよりも大事な存在となっている。
もっとも、そのイレギュラーシャドウを全て倒して影時間を終わらせないと、結局俺がホワイトスターに戻る事が出来ないのだから、タルタロスだけを攻略しているという訳にはいかないのだが。
「一番可能性があるのは、やっぱりゆかりが言ったようにタルタロスでシャドウを倒して強くなる必要があるって事だろうな。……ほら」
「わふ!」
ゆかりに言葉を返しつつ、缶詰タイプのドッグフードを開けてやり、コロマルの前に置く。
それを見たコロマルは、嬉しそうに鳴き声を上げると、ドッグフードを食べ始めた。
そう言えばコロマル、今年の夏には夏バテとかそんな風にはならなかったな。
もっとも夏バテという意味では、俺の知り合いでそういう風になった奴は誰もいなかったのだが。
そんな風に思いつつ、ゆかりの方に視線を向けて言葉を続ける。
「もしタルタロスがない状況でイレギュラーシャドウが次々に出て来たら……どうなってたと思う?」
「アクセルがいるんだし、問題なかったんじゃない?」
「あー……まぁ、そうだろうけど。知っての通り、俺は……」
そこで一旦言葉を止めて、ドッグフードを夢中に食べているコロマルを見る。
まさか、アイギスがコロマルの言葉が分かるとは思ってなかったから、俺は普通にコロマルの前で色々と喋ったんだよな。
一応コロマルに口止めはしたが、それが実際にどれだけ効果があるのかというのは、正直分からない。
そうである以上、これからコロマルの
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