第九十九話 そうだ幼年学校へ行こう 後編
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言って、その後で軍務尚書に連絡しましょうね」
「それが宜しいかと」
「イザーク、勉強頑張って期待してるからね」
「ありがたき幸せ」
取りあえずイザークには発破かけておいたから、是非真っ当な道を進んで貰いたいね。
それで不味い料理を食べ、ヒルダの料理よりは遙かにマシだけど、その後5年生の授業を見学して、学生の授業を見る事は終了したので次は施設の視察です、まあ食糧倉庫での事故を未然に防ぐのがメインなんですけどね。だから来ました食糧倉庫へ、このためにオフレッサーにも来て貰ったんですから。
「殿下、此処が食糧倉庫で御座います」
「ふむ、凄く積んであるのー」
「はっ15mあります」
「ふーん、オフレッサー一寸その角を蹴ってみよ、その後全速で此方へ戻ってくるのじゃ」
「はっ」
皆が皆何故そんな事をと不思議がる中、オフレッサーは小麦粉の袋の高まりを蹴り飛ばし早急に戻ってきた。すると振動で小麦粉袋が落下してきた。倉庫内にはバスンと言う音と共に真っ白な小麦粉が舞い散る状態が発生した。テレーゼだけが冷静であるがそんな事は毛ほども見せずに驚いてみせる。
「きゃー、危ないわー」
知ってて言っているのだからたちが悪い。
「危ないですね」
「危ないと思いますな」
「校長、万が一があったらどうなさるおつもりか!」
皆が皆、その落下する様に驚いた後で、校長に詰め寄る。
「申し訳ございません、積み方が乱雑でありました」
校長は冷や汗をかきまくりである。
「よいわ、蹴れと言ったのは妾じゃからな、しかし校長この様な野積みは危険じゃ、早急に変更するのじゃよいな」
「御意、直ぐさま変更し崩れぬように致します」
「うむ、重畳重畳」
その後はテレーゼ一行と各学年主席、次席、三席の15名と校長、副校長との懇談を行った。
「皇女殿下の御臨席を受けまして、恐悦至極に存じます」
「校長御苦労じゃ」
「御意、此処に居りまするは我が校でも選りすぐりの者達にございます」
「うむ、者共今日はご苦労で有る、卿等が未来の帝国を背負って立ってくれる事を期待いたすぞ」
5年生主席が代表して挨拶を行う。
「皇女殿下の御臨席を賜り祝着至極に存じます。帝国へのより一層の忠節を尽くしたき所存であります」
「うむ。卿等の忠節、妾は嬉しく思うぞ、今日有るを記念し妾から卿等に学業で役立つ物を賜ろうぞ」
その言葉にラインハルト以外は嬉しさで顔をほころばす。キルヒアイスも一応喜んでみせる程度の人格が出来ていたのであるが、ラインハルトは未だ未だであった。
テレーゼがそれぞれの生徒に話しかけながら、手渡しで記念品を渡していく、それは先ほどのキルヒアイスが貰った万年筆セットであるが、色違いになっていた。5年から始まり順番に渡していくのである
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