第六感
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に叩き落とす。
「ギャッ!!」
「フニャッ!!」
敵は魔法を使えない人間それならば攻撃範囲は絞られると思っていたのに、それさえ覆す彼の実力に戦いた。
「俺は魔法は使えんが、あの程度ならいくらでも落としてやれるぞ?」
至って当たり前のような顔をしている天海。これには全ての者が額から流れる汗を感じずにはいられない。全員が尻込みしている中、金髪の少年は前に出て青年へと向き合う。
「みんな、フォローしてくれ。俺がメインで戦う」
彼に対抗するのは自分しかいないと察した彼は先頭で戦うことを決意する。しかし、それに異論を唱える者もいた。
「レオン・・・俺もやる」
そう言ったのは彼の親友であるシリル。まだ額に汗を浮かべている彼はグレイとリオンから一人立ちすると、少年の横に立とうとする。
「悪いけど、それは無理だ」
「なんで!?」
素っ気ない少年の言葉に怒声を上げる。それにレオンは冷たい目で返した。
「今のお前じゃ、誰にも勝てない」
憐れむような目付きでそう告げる友人に驚愕を受ける。彼は何事もなかったかのように敵に向き合うと、魔力を高めていった。
響き渡る爆音、周囲に巻き上がる砂煙。その中心にいるスティングたちは、自分たちが無傷であることに驚いていた。
「あれ・・・なんで・・・」
「俺たち・・・無事なんだ?」
かつて評議院が保有していた最強と言っても過言ではない魔法。それをまともに喰らったはずなのに、なぜ自分たちが無事なのか、訳がわからない。
「ギリギリだったが・・・間に合ってよかったぜ」
そう言ったのはギルダーツ。彼らが無事だった理由、それはギルダーツが寸でのところでクラッシュを発動し、難を逃れていたのだ。
「さすがですね、まさか今のを止められるとは」
それに対し拍手を送るのは脅威的な破壊力を持つ魔法を繰り出した人物。その人物を見据えて、ギルダーツは目を細くした。
「今のエーテリオン・・・全力じゃなかったんだろ?」
その一言で、拍手をしていた青年の手が止まった。上がっていた口角が下がり、不機嫌そうな顔を浮かべている。
「なんだと?」
「本来のエーテリオンはもっと威力が高いはずだ。それが今程度ってことは、手加減してくれたのかと思ったが・・・」
ニヤリと笑みを浮かべるギルダーツに対し、苛立っている様子のティオス。彼は地面を蹴ると、魔法を防いで安心していた妖精を殴り飛ばした。
「ガッ!!」
「ギルダーツさん!!」
近くにあった木に叩き付けられるギルダーツ。ティオスはそこに目にも止まらぬ速さで移動すると、首元を目掛けて手刀を降り下ろす。
「なっ
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