第六感
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度回り込み魔法を放つ。
「連雀閃!!」
両腕から翼のように黒い影を作り出して敵を吹き飛ばそうとしたローグ。ティオスは完全に背を向けていたため決まるかと思われた。だが・・・
「よっと」
彼は片足だけで再度ローグに体を向けると、彼の魔法の間を縫って拳を腹部に叩き込む。
「ガハッ!!」
ローグの読みのさらに先を行っていたティオス。彼は宙に浮いた青年の体に回し蹴りを入れると、ローグは倒れ込んでいるスティングたちの上に落ちていった。
「すまん・・・」
「大丈夫ですか?ギルダーツさん」
「あぁ・・・なんとかな」
四人が1ヶ所に落とされる形になった彼らはそのダメージも重なって苦しい表情。そんな状態でも、ティオスの猛攻は留まることを知らない。
「面白い魔法を見せてあげましょう」
黒装束の青年は手を天に向ける。すると、四人の真上の空に魔法陣が現れた。
「この魔法は・・・」
「そんなバカな!!」
噂でしか聞いたことがないその魔法。それよりも小規模ではあるが、描かれている魔法陣から命の危険にあることが用意に想像できた。
「超絶時空破壊魔法・エーテリオン」
青年の手が降り下ろされると、目の前の四人に絶望の光が打ち落とされたのであった。
「どういうこと・・・」
絶対的な悪の前に苦戦を強いられる北方に対し、南方のハルジオン解放戦では、水髪の少年が想定外の事態にふらついていた。
「おい!!大丈夫かよ!!」
「しっかりしろ!!シリル!!」
今にも崩れ落ちそうだった少年をグレイとリオンが支えて声をかける。だが、彼はいまだに状況が理解できず、頭を抱えていた。
「なるほど。つまりお前のもう一つの目的は・・・」
「そうだ。そのガキに滅竜の魔水晶与えることだ」
エドラスのヴァッサボーネにシリルの父であるアースランドのヴァッサボーネは念話を使ってある頼み事をした。それはアースランドのどこかに隠してある滅竜の魔水晶をシリルに渡すこと。さらにはシリルに新たな魔法の修得方法を教えること。
彼はそれに喜んで従った。そのヴァッサボーネの息子がどんな人物かは知らなかったが、この双方を手にいれれば間違いなく強くなる。自分の欲を満たしてくれると考えたからこその行動。
「ポーリュシカさんと仲が悪いってのも〜」
「人を助けるのと人を傷つけるのじゃ、真逆だもんね」
薬剤師として人々を助ける仕事をしているエドグランディーネことポーリュシカ。それに対し強者との戦いにのみ興味があり、人を傷つけることを厭わないエドヴァッサボーネこと天海では真逆の立ち位置。お互いが相手のことを知らないなどごく当
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