その29
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族の生き残りだ。
サスケとナルトが同衾するのなら、ナルトはサスケの嫁になるしかない。
ナルトをサスケの嫁にすると決めたのは、それだけが理由ではないけれど。
誰かにナルトを奪われる事があるなど、今更耐えられる訳がない!
ナルトは自分で物事を考える頭が無い訳ではないのに、時折こういう重要かつ大事な事を見落として、自分の行動の結果を軽視するきらいがある。
だからこそろくすっぽ物を考えず、能天気に女のくせに男であるサスケにすり寄って来ているのだろうが。
そういう所は悪くないと思うし、出来るならそれは、サスケだけが知っていれば良いと思う。
なのに、ナルトはサスケの気も知らず、ふらふらと危険に身を晒してまた死にかけた。
意識の無いナルトを抱き抱え、愛おしむように頬を撫でながら、サスケは改めて思った。
力が必要だ、と。
ナルトをサスケに縛り付ける力もだ。
ナルトは自分から、サスケから離れる気はなさそうだが、うっかり離れようとする事があるかもしれない。
だって、ナルトはこうしてまた、サスケの前で死にかけた。
うちは一族の証である瞳を不穏に光らせて、じっと腕の中のナルトだけを見詰める。
そんなサスケの姿に、誰も声をかける事が出来なくなっているなど気付きもせず、サスケは腕の中のナルトを見つめ続けた。
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