その28
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いる。
その情報を掴み、自来也に報告したのもナルトだ。
そしてヒルゼンは、御意見番二人の反対を押し切り、この機会と己の命の双方を持って、ダンゾウの木の葉への裏切りへの試金石とする事を決定した。
自来也によってもたらされた情報が流言であるならばそれで良し。
『木の葉崩し』発動前に、ダンゾウ本人によって『木の葉崩し』の詳細や、大蛇丸についての報告が為されればそれも良し。
しかし、報告が為されず『木の葉崩し』が為されたその時は。
ダンゾウと、ダンゾウ配下の根の者は、木の葉と意を分かたった、木の葉に仇為す逆賊の徒となり果てた集団であると断定し、その首魁のダンゾウを木の葉へのクーデターを画策した罪人として処罰する、と。
ヒルゼンの決定に躊躇う御意見番二人に、一族全てを粛清されたうちはの例を取り上げて、だからこそ自分達が長年の盟友への情に流され、判断を誤る事は許されぬと厳しい表情を見せたヒルゼンに、二人は沈黙で以て同意した。
そうして、自分達四人の間で話がまとまりかけた時、自来也がそこにとんでもない疑惑を追加してきた。
うちは一族の虐殺は、ダンゾウと大蛇丸双方の、写輪眼欲しさの我欲が重なった事により起こされた、計画的な犯行であった可能性が高い、と。
うちはのクーデターは、ダンゾウのうちは粛清を決行しやすくするために誘導された結果であったようだ、と。
その情報に、ヒルゼンは元より、自分ですら言葉を失った。
それが真実なら、里は一体どのようにしてうちはに償えばいいというのか。
ついついカカシはサスケの顔と、オビトの顔、それとナルトの顔を順々に思い浮かべた。
そして、下手人となったサスケの兄、イタチの顔も。
そんな中、自来也の報告と、その情報を掴むに至るきっかけを打ち明け始めた。
うちは一族虐殺後にナルトによって呼び出された自来也は、ナルトの異常なまでのダンゾウへの怒りと里への憎悪に疑問を抱き、密かに調べを進めていたそうだ。
その結果は、ナルトの発言を肯定する結果ばかりが続々と出てきたらしい。
ナルトの里への嫌悪と、ダンゾウへの感情は正当な物であり、ダンゾウの行動を良しとしてきた里その物も、ナルトが憎悪し、敵視するように、決して誇りにする事は出来ないとまで、ミナトの師である自来也が言い切った。
更に、大蛇丸配下のスパイと見られる薬師カブトは、暗部の、それも根の息がかかっており、なおかつ、人柱力であるナルトの素性、生まれや能力すら把握していたと報告され、ならば、里に属する全ての忍の情報は、ダンゾウによって売り払われていたとみなされるべきとの結論すらその場で出た。
そうして、いつからその様な事が行われていたのか、という疑問についても。
ヒルゼンはそこで漸く、朋友に真の悩みを打ち明け、マダラの脅威を共有す
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