その28
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に風の性質変化を身に付けてしまうとは思いもしなかった。
流石はうちは一族。
その成長速度には目を見張るものがある。
最も、その結果に涙目になって頬を膨れさせ、サスケに挑戦状を叩き付け、より一層修行に没頭するナルトという可愛い姿を見ることができたのだが。
諦めない気の強さはクシナ譲りか、と、くすりとした。
そうして、拗ねてふくれっ面になったナルトの涙目で睨み付けられ、あからさまに動揺を見せるサスケという、サスケの珍しい年相応の面白い姿も見ることができた。
うちは一族の末裔と言えど、やはり気になる異性には弱いらしい。
オビトもそうだったと、かつての仲間を思い出す。
サスケはどちらかと言えば自分に似ていて、同じ一族のオビトとは似ても似つかないが、失言で墓穴を掘ったりするような、そういう不器用な所はそっくりだ。
気づかれないように、陰でこっそりと手を差し伸べるような優しさも。
そうして、ナルトがサスケのそういう不器用さを真っ直ぐに受け止め、肯定している所も、かつての仲間達と似ている。
二人は、性格こそ違う物の、自分とオビトや、かつての仲間の物と関係性がそっくりで、そのくせ、内に抱えている物は、二人とも他ならない自分にそっくりで、ナルトとサスケの二人ともが、カカシには目が離せない。
カカシに何が出来るという訳では無いけれど、大人としてあの子達を守ってやりたいとそう胸に誓った。
二人の師として、かつてのカカシの師であったナルトの父の、波風ミナト先生のように。
そんな束の間の感慨を、二人が抱える里との軋轢という捨て置けない問題を思い出し、カカシは即座に振り払った。
ただ、様々な要因が重なり、奇跡的に実現することのできた三代目直々のナルト達への指導によって、現状は中々良い方向へと向かっているのではないかと思う事が出来た。
何より、ナルトが里の一般家庭の生まれである、カカシのもう一人の教え子であるサクラに心を開いた事による影響が大きい。
おかげでヒルゼンの悩みは一つ晴れ、ヒルゼンの迷いは断ち切られた。
そしてヒルゼンは、人知れずサスケにこのまま修行を付け、直々に鍛え、最後の弟子とする事を決定した。
その為に必要な時間は運良くナルトが呼び寄せた。
まさか今のこのタイミングで、ナルトが里に自来也を呼び出すとは思いもしなかった。
そしてこの中忍試験中に襲ってきた大蛇丸に襲われたナルトが、木の葉を抜けた大蛇丸から身を挺して言質を取る事も。
その結果得られた真相、つまり、大蛇丸とダンゾウの繋がりを、自来也はヒルゼンに報告すると共に、御意見番の二人にも報告した。
既に、中忍試験開始直前に、ヒルゼンには大蛇丸と砂の密約、『木の葉崩し』。
それと、大蛇丸のサスケへの執心が、自来也の口から報告が為されて
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