その27
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、手を差し伸べてくる男を睨み付けながら、香燐は自力で立ち上がる。
「知ってる。ウチは、草隠れの忍び中忍試験受験者の数会わせとして連れてこられたから」
「そうか。ならばやはり先ずは火影と顔合わせといこうかのう。お主が身を寄せる所も見繕わねばならんしの!」
「えっ」
パン、と。
再び背中を叩いて促され、香燐は再び歩き出したが、まさか本当にそのまま火影と顔を合わせる事になるとは、本当に思ってなかった。
そして、そのままとんとん拍子で木の葉に拾われる事になる事もだ。
やはり、うずまきナルトは、香燐の神様だと、そう言っても構わない奴だと、香燐はそう感じた。
うずまきナルトに出会ってから、香燐には運が向いてきた。
それもこれも全てはうずまきナルトのお陰だ。
ただ、母が付けてくれた香燐の本当の名前を、そのまま名乗る訳にはいかなくなったのだけは不満だったけれど。
草隠れに香燐の名を隠し、香燐の生存も隠すという目的は分かる。
分かるが!
なんだ、うずまきナルトの従姉妹のうずまきメンマという設定と名前は!!!!
それが木の葉の里の忍を統べる火影とその弟子が真面目に考える事だろうか!?
香燐を馬鹿にしているのだろうか。
それとも、何かを試す意味でもあったのだろうか!?
立場はともかく、それが香燐の新しい名前とか冗談じゃない!
生まれて初めて盛大に怒りの声をあげて抗議した甲斐があって、なんとかメンマは回避出来て、香燐は別の名前を名乗る事にはなったけど。
まあ、とにかく。
木の葉隠れの里は、香燐が思い描いていたよりも、草隠れの里とは、大分違う気風らしい…。
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