その26
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の未来についても」
カカシの報告を吟味していたヒルゼンが、重苦しく自身の考えを述べ始めた。
「…サスケの協力をワシ達が得るには、三年前のうちはの事は避けては通れん。ナルトはどうやってかあの件に纏わる裏の事情を知っておった。事によると、ナルトはイタチと繋がっておったのやもしれん。とすると、ナルトが知っておる事は、当然、サスケも知っておると見てよかろう。まさか、こんな事になるとはの…」
「ナルトが、うちはイタチと…?」
その情報は意外といえば意外だが、確かにナルトはアカデミーに入学してから、うちは一族の長であったフガク一家、つまりサスケとサスケの兄であるイタチの家と家族ぐるみで懇意にしていた。
引き取られる先も、フガクの家だったのだから。
カカシもその縁で声をかけられた。
四代目の直弟子であり、今後、フガクの娘になるナルトに深い縁を持ち、更にはオビトから写輪眼を譲られ、うちはとの縁も深く、それでいて、里との繋がりも深く持つ持ち主という事で、大分親しく声をかけられ、うちは家でのナルトの様子を細やかに語られ、ナルトとn顔合わせを兼ねてフガクの家に遊びに来るようにと誘われる様になった。
その中で知った事だが、サスケの母親のうちはミコトに至っては、もう一人の母とでもいうかのようにナルトは慕っていた。
サスケに至っては言わずもがなだ。
ナルト自身はフガクに警戒していたようだが、フガクの方は絆されているように見えた。
考えてみれば、フガクもミコトもミナトやクシナの同期であり、気難しいうちは一族とはいえ、フガクとミナトはそれなりに友好的な関係を結んでいたし、度々差しで飲む事も有るような仲だった気がする。
今思えば、フガクはミナトの友人といってよかったのでは、と、今更ながらにカカシは思い至った。
そもそも、ナルトがうちはと誼を結ぶ下地は出来ていたのだ。
そしてうちはとイタチ自身とも、サスケや二人の母親のうちはミコトを通じて、縁ならば充分過ぎるほどに出来ている。
そも、うちはイタチとは、ナルトが自主的に里人の中で初めて自ら口を開いた相手ではなかったか。
「なるほど…」
確かに、イタチとナルトの間には、何がしか余人には分からない秘密の繋がりが存在していてもおかしくはない。
存在していると見て間違いはない状況だ。
ナルト自身の今後を思うなら、不完全な九尾の器として、里から警戒されているナルトにとっては、抜け忍であるイタチとの秘密の繋がりは、カカシからしてみれば、あまり、歓迎すべき繋がりではない。
そう、思わざるを得ない繋がりなのだが。
それでもナルト自身がサスケと距離を置く事を良しとしていない以上、サスケの兄であるイタチとの繋がりも、ナルトは手放そうとはしないだろう。
そして、サスケ以上にナルトの
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