暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第九十四話
[2/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
撃を知った。
それで……俺達を巻き込まないよう、失踪した」
「そう…か…そう…だった…のか…」
「円香は、その時の父さんと母さんのDNAで造られたデザインベイビーで…
こういう言い方はしたくないけど、俺達の劣化コピーだ。
だから、諸々の身体機能が正常に働いて居なかった」
「ん…?今は、大丈夫なのか?」
「裏技を使ったから大丈夫」
裏技とは無論奏の血の事だ。
「これで、俺達三人の産まれの話はおしまいだよ。
何か気になる事はある?」
「いや…ない」
「そっ…ならいいんだ」
姉さんの膝から降りて、円香の眠るベッドに腰かけ、姉さんと向き合う。
「父さんと母さんが死んだから、今の円香が…
そんな事は考えたって仕方がない。
それは俺達の預かり知らぬ所での出来事だ。
だから…」
だから。
「円香を、俺達の妹を恨まないでくれ」
姉さんが、はっとした表情を見せた。
「その恨みを向ける相手は、別に居るんだから」
「っ…気付いていたのか?」
「俺は姉さんの弟だよ?」
さっき、言われたセリフを返す。
「ふふ…そうだな…」
「私とて、円香を恨んでなどいない。
しかし…」
「割り切れない?」
姉さんは静かに頷いた。
「父さんと母さんの忘れ形見…か…」
その後でポツリと呟いた。
「そう。二人の忘れ形見。
俺達が護るべき…妹」
円香の髪を手櫛ですく。
「見れば見るほど、姉さんにそっくりだ」
「お前にもな」
まぁ…ねぇ…
「ところで、何故円香の方がお前より大きいのだ?」
「おい人が折角言わなかった事を言うな」
「しかしだな…」
実際、円香の方が俺よりも大きい。
年…というか製造されたのは俺の方が先だが、円香の肉体は薬物で成長が促進されている。
「簡単に言えばコンセプトだよ」
暮桜に三つのデータを送る。
二つは刀奈から貰ったデータ、一つは昨晩盗んだデータ。
姉さんと俺と円香の理想スペックだ。
「姉さんのデータがフィードバックされた俺の肉体は、二つのプランがあった」
要するに。
「体格を大きくして格闘で優位に立つか、小さくして銃撃戦での被弾面積を減らすかだ。
どうも俺は後者で、円香は前者らしい」
小さかろうと大きかろうと、筋肉の密度が同じならほぼおなじ膂力を出せる。
「【メシア】が軍事にも関わるデザインベイビーというコンセプトだったときの名残さ」
「ふむ…」
「姉さんの体格は多少大きめらしいよ。
詳しくはその資料読めばわかるよ」
姉さんが諸々の資料に目を通している間、ずっと円香を見ていた。
俺達の末の…
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ