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転生とらぶる
ペルソナ3
1994話
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その言葉は、覚えておくよ。それで、俺はアキたちと一緒に行動してもいいんだな?」
「ああ。お前がそこまで考えているのなら、俺からはもう何も言わない。ただ、これだけは一応言っておくが……お前が死んで、悲しむ奴がいるというのは忘れるなよ」

 これは決して嘘という訳ではない。
事実、俺は何だかんだで荒垣に色々と料理を教えて貰っているし、ゆかりは荒垣からペルソナを操る際のコツのようなものを教えて貰っており、若干大袈裟かもしれないが、弟子に近いものがある。
 コロマルはまだそんなに荒垣と接している時間が多い訳ではないが、その短い時間でも荒垣に可愛がって貰っているのは間違いない。
 それだけに、荒垣が死ぬような事になれば、俺達は皆が悲しむ事になるだろう。
 ましてや、幼馴染みの真田や、以前は3人だけで行動をしていた美鶴なんかは、そんな荒垣が死ねば、色々と厳しい筈だ。
 天田の方も、まだ小学生で人を殺すというのは……将来的に色々と不味い事になるのは間違いない。

「……ふん」

 珍しく……本当に珍しく、荒垣は照れくさそうに視線を逸らす。
 どうやら自分が死ねば悲しむ者がいるというのは、荒垣にとってもかなり驚くべき事だったのだろう。
 まぁ、天田の母親を殺してしまってからは、後悔の中で生きてきたんだ。
 まさか、自分が死んでそんな風に思ってくれる相手がいる……というのは、完全に予想外だったのだろう。
 そんな荒垣の様子を眺めていると、やがて店員が注文した料理を持ってくる。

「ほら、食うぞ。ったく、物好きめ」

 荒垣は照れくささからか、そんな風に告げ……俺と一緒に、運ばれてきた料理に舌鼓を打つのだった。
 ちなみにエビフライは間違いなく美味かった。
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