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転生とらぶる
ペルソナ3
1994話
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「そうだな、何から話せばいいのか……まず、俺が以前桐条やアキ達とペルソナ使いとして行動していたのは、言わなくてもいいな?」
「ああ。けど、途中で荒垣だけ抜けたんだろ?」
「……そうだ。その理由が……天田だ」
「……は? 天田って、新しくペルソナ使いとして入った天田か?」

 何でその名前が出てくるのかは分からなかったが、俺が知っている天田と言えば、その天田しかいない。
 そして、実際荒垣が口にした天田というのは、その天田の事で間違いなかったらしい。

「そうだ。その天田だ。……アクセルも何度か遭遇したって話を聞いたが、影時間になるとシャドウは時々タルタロスから出て来て街中をうろつく。俺がアキ達と行動を共にしている時は、そういうシャドウを狙っていた」
「らしいな。その辺りは以前聞いた覚えがある」
「……アクセルも知っての通り、今はとにかく、以前の俺はペルソナを制御しきれずに暴走させる事が多かった。その暴走が、シャドウとの戦闘中に起きたら、どうなると思う? しかも、近くには影時間に適応した母親と子供がいる状態で」

 そこまで言われれば、俺も荒垣が何を言いたいのかというのははっきりと分かった。
 つまり、荒垣の暴走したカストールによって、天田とその母親は攻撃されてしまったのだろう。

「天田の母親は? まぁ、巌戸台分寮にいるって時点で、大体予想出来るが」
「ああ。……カストールの暴走によって……つまり、俺が殺してしまった」

 苦く深い溜息を吐く荒垣。
 なるほど。それで美鶴や真田達から離れていった訳か。
 無関係の天田の母親を殺した事、美鶴や真田といった仲間をカストールの暴走で傷つけたくなかった事……といったところだろう。
 そして、ペルソナを暴走させないように、どうにかして制御剤を手に入れた。
 ……その辺りのルートが非常に気になるんだがな。
 制御剤を荒垣に売っていた人物が、桐条グループの誰かと繋がってるとすれば……それが幾月である可能性も、決して否定出来ないのだから。

「それが原因で、美鶴や真田達から離れていったのか」
「ああ。……もっとも、どこかの誰かが来たから、また否応なくアキ達と一緒に行動する事になっちまったがな」

 そう言い、俺にジト目を向ける荒垣。
 まぁ、荒垣にしてみれば、俺のやった事は余計なお世話以外の何物でもなかったことか。
 個人的には、カストールを暴走させないようにしたんだから、感謝されてもいいとは思うんだが。
 ともあれ、これで荒垣がまた美鶴達に合流しようと考えた理由が分かった。

「天田を守るつもりか」
「……ああ」

 そして、あわよくば天田に母親の敵として討たれる……か。
 本当に荒垣がそんな事を望んでいるのかどうかは、俺には分からない。
 だ
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