第5章:幽世と魔導師
第149話「向かう場所は」
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があったら驚くよなぁ。
一応、僕が幽世の門などに関して式姫から聞いた事は知っているから、そこまで強く驚きはしなかったようだけど。
「(他に何かあるとすれば……)」
瀬笈さんと同行していた鞍馬という式姫だな。
生死すらわからない状態で、捜索も困難だ。
おまけに、式姫であるならば妖から逃れ続けるのも難しい。
上手く、街の庇護下に入っていれば何とかなるが……。
「(それと、シーサーさんだ)」
結局、あの伝心の後音沙汰がない。
危険な状況であれば連絡するだろうし、さすがに大門の守護者が沖縄をわざわざ襲撃するとは思えない。……可能性はゼロではないけど。
「(っと、噂をすればなんとやら、か?)」
伝心用の御札に反応が。相手は当然シーサーさん。
「『クロノ、ちょっと連絡が入った。もしかしたら協力者が増えるかもしれないし、少し席を外すぞ』」
「『いきなりだな。だがまぁ、わかった』」
クロノの許可ももらった所で、少し席を外して応答する。
「『シーサーさん?』」
『おう。そっちは無事か?』
「『まぁ、何とかですけどね。各地も大体は持ち直したようです』」
とりあえず、現状を一言で伝える。
「『そちらは?』」
『ああ。こっちもだいぶ安全になった。軍の基地があったのもあるが、門の脅威が然程強くなかったからな』
「『そうですか』」
……と、言う事は、だ……。
「『こちらに来れるという事ですか?』」
『そう言う事だ。今行けるか?』
「『ちょっと待ってください』」
連絡が入ったという事は来れるのだろうと思っていたけど、一応許可は必要だ。
「『クロノ、協力者をここに召喚していいか?』」
『今か?さすがに今魔法でそれをやられるのは……』
「『大丈夫だ。霊力での召喚だ』」
『いや、同じだからな?とりあえず、ちょっと待ってくれ』
クロノに冷静に返さる。どうやら、今すぐは無理そうだ。
「『今すぐは無理なので、可能になったらこっちから連絡入れます』」
『わかった』
そういう訳で、一旦伝心を切る。
「ところで、その協力者はどういった人物なんだ?」
「性格は典型的な姉御肌な感じだな。シーサーの式姫って言えばわかりやすいかもな」
「シーサーって……あのシーサー?」
沖縄の置物とかのシーサーを連想したのか、なのはが聞いてくる。
「他のシーサーを知らんが、まぁ、そうだ。……言っておくが、なのはが想像しているようなライオンみたいな感じじゃないぞ」
「えっ!?どうして私が思っているのを!?」
「いや、顔に出てた」
凄く分かりやすい顔をしてた
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