第五章「ちゃんと終わるのか?」
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へと逃げようとしたけど、回りは擬き達が囲んでいて出口までは到底行けない。
「コバピーッ!」
みんなが僕へと視線を向けた。しかし、湧き出す擬きに応戦する分で間に合ってます的に身動きが取れないご様子!
「フフ…。オリジナルさえ始末しちゃえば…。」
目が据わってますよ!?僕のコピーとはいえ、これってかなりやぶぁい!
「ま、まて!話せば解る、話せば…」
だが、そのコピーは問答無用で僕へと襲い掛かってきたのですよ!
「フンガ〜ッ!」
「だから違うってば!」
その一撃をかわすべく、僕は空いている方へと身を跳ばした!
「フギャッ!?」
跳ばしたはよかったけど…そこは紛れもなく壁でした…。いやはや、何ともお恥ずかしい限りで…。
僕はその壁へと強かに顔をぶつけ、掛けていた眼鏡を美しいくらい綺麗に壊してしまいました。
すると…
「ウヒョ!」
「ヌオ!」
「メロン!」
いつもながら、三つ目って変よ?「メロン」て叫び声ちゃうでしょ?ってか、そう意味不明な叫び声を上げながら、次々と擬き達が消えてゆくではありませぬか!
「なんで?」
そう、なんでなのかさっぱりです。しかし、消え行くコピー達よりも、戦っていた愉快痛快な三人が僕を見て唖然としてますが?
「………?」
「………?」
「………?ニョ〜ぽニョ〜ぽニョぽあひるの毛♪」
メラ…最新作だね!ってかそうでなく、異質な目で僕を見てるのはなぜだ!?
「コ、コバピー…?お前…父親似だったのか…!?」
「なぜだ…なぜここまで変化するんだ…?」
「君は…本当に人間なのか…?それとも…」
三人してアワアワしておりますが、僕は眼鏡がないと殆んど見えないんだよね。
そんな時、背後から聞き慣れた声がしたのでした。
「はふぅ、キャンセルされたな?ああ、良かったぁ!」
それは紛れもなく父の声!
「ダディッ!」
「あっ!我が息子が普通になってる!」
普通ってなに?僕、今まで普通じゃなかったのか?ってか、やっと戻っての一声がこれかい!
僕がそこはかとなくムカついていると、メラが何処からともなく姿見を運んできて言った。
「君、自分の姿を見てみろ!」
よく見ると、そこには背の高い…ん?こいつは誰なんだ?いや待てよ…こりは僕じゃあないですか!
「ダディ?なんで…」
「お父さん、息子がモテモテなんて何だかムカつくから、それとなく眼鏡に細工しちゃってたんだb」
ダディ…一度死んでみた方が宜しくなくって?まったく…だからって眼鏡にどんな細工したらこうなるんだっつぅの!
そんな僕の心を知ってかしらずか、どんぴしゃな感じでみほ殿が父に跳び蹴りをかましたのでした。
「グフォ!」
はいはい、そのまま地の果てまで飛んでっておしまい…。
「わぁ〜!コバピーさん、や
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