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嗤うせぇるすガキども
これが漢の戦車道 最終話
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 子どもらが下に向かうエレベーターに乗った頃合いだと思った社長は、三白眼の仁王様になっていた。

「まったく使えねえ奴だったな。今度からはもっとしっかり吟味しねえとならねえぞ」

 社長室は先ほどとうって変わって、ブリザード吹きすさぶ男の戦場と化していた。

「だが、あのスペシャルマッチでは、こっちも大いに稼がせてもらった。
 カスが一匹死んだくれえ、どうということはねえ」
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 社長の頭の中からは、もう鹿次のことはとっくに消え去っていた。









『マスターが10億円は召し上げるが、保険金はお前らで分けろ。ってことだ』
『でも、10億円でも焼け石に冷却スプレーなのよね。魔界の累積赤字は』

 ここは、「この地球」の茨城県の大洗海岸。
 いまは海水浴シーズンも終わり、無人の「海の家」が寂しくたたずんでいる。
 そこにいるのは子どもがふたり。白木の箱を持っている。

 年かさの女の子が、箱から「黒木鹿次の霊」と書かれた白い陶器を取り出した。
 男の子の方が、白木の箱を子どもとは思えない力で、こっぱみじんに踏みつぶす。
 女の子は思い切り振りかぶり、体格からは考えられない速さで骨壺を海に投げる。
 骨壺は、100mは沖合に飛んで、「ポチャン」と音を立てて沈んだ。






『なんだよ、なにかいいたいことでもあるのか?』

 少年悪魔が、空中に向かって話しかける。

『ふん、地獄にも天国にも連れて行ってやらないよ。お前が選んだ道だ』
『ふーん。あんたどこにも行けないでウロウロしてるんだ。
 じゃあ、とむらってあげる』

 小娘悪魔は空中に魔方陣を描き、弔いの言葉を紡ぐ。

『クロキシシジノタマシイヨ、ウチュウニトンデ
 エイエンノカナシミノナカニタダヨイタマエ』

 魔方陣から強烈な光が発して、その先にあった者を「宇宙の地平線」まで飛ばした。
 誰かさんへの呪いの言葉とともに。
 
 
 
 
 
−こんなどこが二次なのかわからない、オリジナルが書ける力量が必要な男戦車道ものなんかもう二度と書きたくないくらい嫌だ− おしまい
 
 
 
 
 

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