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嗤うせぇるすガキども
これが漢の戦車道 最終話
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くとも、そうとしか思えない。

「ではこれから、戦犯どもの入った水槽に、この釜の中のお湯を注ぎます。
 戦犯が1分耐えるごとに、罰金が100万円減ります。
 10分全員が耐えて、罰金が0円になりましたら、無罪放免と言うことになります」

 そして戦争親父たちであっても、その後病院で生死の境をさまようことは見え見えだ。



 釜にポンプのついた太いホースが5本放り込まれる。
 同時にホースの出口が、鹿次たちの納まる水槽のふたに突っ込まれる。

「では、これより尋問を始める。
 自白したい奴はいないか?」

 アルゲマイネ女王様が、念のために確認する。
 鹿次はつい「自白自白自白!!」と叫びそうになったが、一千万の重みが思いとどまらせた。
 他の連中も、一緒に耐えてくれるようだ。

「ふむ、自白しないというのなら尋問を続ける」

 女王様が宣言すると、小太りの武装親衛隊ちびデブメガネの三重苦の少佐殿が、
「哀れな捕虜どもが素っ裸で立ち向かってきたのに熱湯を浴びせるのはもうたまらない」とほざきながら、ポンプを全部作動させた。
 水槽にドバドバと熱湯がつぎこまれる。
 漢どもは、声も立てずに平然と水かさを増すお湯をながめている。
 漢ではない鹿次はぎゃーぎゃー泣き叫んでいる。

「それでは、いまから時計を動かす」

 女王様がリモコンで一周10分の巨大タイマーを作動させた。
 大きな秒針と分針が回り出す。

「ふふふ、この程度で俺たちが音を上げると思ったか?」
「まことにいい湯加減だ」
「おい、ぬるいぞ。もっと熱くしてくれ」
「ただの湯ではなくて温泉で、源泉掛け流しなら言うことはないんだがな」

 鹿次以外の4人は、余裕綽々である。
 本当に10分耐えきってみせるかもしれない。
 しかし……。

「うぎゃー!! ギブギブギブ――――!!!」

 10秒もたたないうちに絶叫して飛び出してきたのがいる。
 もちろん、鹿次だ。

「水! みずみずみずぅーっ!!」

 叫びながら転げ回る鹿次。
 しかたねーなという顔をしながら、ホースで水をぶっかける武装親衛隊少佐。
 その間に、アルゲマイネの女王様は、判決文を読み上げる。

「被告、ホラー号乗員はすでに確定した罰金一千万円に加え、銃殺刑に処す。
 刑は直ちに執行される。銃殺隊は直ちに受刑者を刑場に引っ立てよ!」

 熱湯風呂につかりながら、天を仰ぐホラー号の面々。
 一方で鹿次は、何が起きているのか理解できないまま、武装親衛隊の人外どもに「刑場」へと引きずられていく。



 刑場では手回しの良いことに、すでに5本の杭が打ってある。
 え? 何? なに? ときょろきょろと周囲を見渡す鹿次以外の4人は
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