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嗤うせぇるすガキども
これが漢の戦車道 F
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動装てん装置だ。





「ブラヴォーリーダよりB班全車、距離1,000mまで進出する。
 いくらなんでも女が1,000以遠で当てられるはずもない。全速前進!」

 もちろん、普通なら彼の考えたとおりで間違いはない。
 だが、蝗は2,000で撃ってきた。それも2秒間隔で。
 黒い森の集団にとって、2,000からこっちは有効射程なのだ。
 しかし、それであわてるような男どもではない。
 ブラヴォーリーダーが叫んだ。

「止まるな進めぇー!!」

 そう、絶対に当たるはずなどない。何かおかしな自動装てん装置がついているようだが。
 ブラヴォーリーダーは当然そう考える。





「弾着、今!」

 通信手がスマホアプリの距離時計を起動させ、弾着時間を計っている。
 といっても、たった2秒でしかないが。

「赤星、また4発渡せ。重いから慎重にな」

 赤星は即用弾ではない、車体側の弾庫から1発ずつ脳みそ筋肉に渡していく。
 脳筋は初弾が外れるだろうと思っているのだ。おそらく手前に。

「隊長、全弾敵の1m手前に着弾しました」

 砲手のボブが、淡々と報告する。
 いかにも織り込み済みだと言わんばかりに。

「よろしい。修正せずそのまま同じように狙え。
 いけると思ったら続けて4発射撃せよ」

 脳みそ筋肉は、そう言いながらまたまた4発抱えて踏ん張っている。





「あの尼ども、何考えてんだぁ〜?」

 蝗はまたまた、2秒間隔で4発撃って来やがった。
 ブラヴォーリーダーは、もう呆れている。
 距離1,800で、当たるわけないっちゅーの。
 それがみんなできるくらいなら、ベルリンは西から来た米英軍が陥としていただろう。
 2秒後、ジッポでたばこに火をつけている彼の頭上を砲弾が抜け、後方に着弾した。

(まあまあできるみたいだが、修正しすぎなんだ〜よ)

 まあ、普通はそう考えるだろう。
 しかし、ボブの砲手は何も修正らしきことはしていない。





「逸見、今度は当たるぞ」

 脳みそ筋肉は、別に予言しているわけでもなんでもない。
 70口径クラスの超長砲身ではあたりまえのことを言っているだけだ。
 砲身には、常に重力がかかっていて、顕微鏡レベルで下にたわんでいる。
 超長砲身かつ遠距離では、その差は無視できない。
 いつものように撃てば、当然手前に当たるだろう。
 そして砲身が暖まってきたら何が起きるか。
 砲身が逆エビぞりになるのだ。
 だから遠くに当たるようになってしまう。
 そしてさらに温度が上がるとどうなるか。
 今度は金属原子同士の距離が電子顕微鏡レベルで離れていく。
 その結果、砲身がやっと顕
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