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嗤うせぇるすガキども
これが漢の戦車道 E
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マホに表示されている。
 少佐カットが熾天使なのは、たぶん常に顔を隠しているからだろう。

「各車、機関始動。敵が1,500まで接近するまで待機」
「ケルビム、ロージャー!」

 これは「多国籍軍」の方のM4A3。
 4つの陣営で構成されているから智天使ケルビムらしい。

「アルカンジェロ、了解した」

 大天使は、すべて甲冑を着こんだ武装天使だ。
 ある意味でもっとも戦車道を体現していると言われる知波単らしい。
 むろん吶喊ハイの事ではない。

『スローンズはセラフィムをガードしつつ、予定行動に移る』

 これは肉声ではなく、無線だ。
 座天使スローンズは、神の座乗する戦車の乗員だ。
 誰のことかは、言うまでもなかろう。






 一方で、戦争親父も男子Aチームから戦闘配置についたと報告を受けている。

「アルファリーダーよりワーダディ。
 予定どおり敵Aグループの正面2,000mに進出するも、敵発砲せず」
『戦争親父、了解した。
 直ちに接敵前進乙法にて前進せよ。同時に行進間射撃、当たらずとも構わん』

 KVチームのリーダーは、言われるまでもなく移動するつもりだった。
 ただ、「く」の字をくりかえし描いて「昼飯の角度」のままラッシュとは思っていなかった。
 しかし彼らは、この不規則な「く」の字運動を、きれいにシンクロさせながらやってのける。
 牽制射撃の方はタイミングがそろわないよう、各車が不規則に射撃する。
 撃っているのは、撃破ではなく、乗員に頭を引っこませることが目的だから榴弾だ。
 行進間にもかかわらず、みごとに敵の周囲に爆発の花が咲く。



 このときまでに男子チームB班は、悪魔たちの分隊の500m後方に進出を終えていた。
 Bチームのリーダーも、予定どおりと報告するために通話を始める。

「ブラヴォーリーダーよりワーダディ。
 これより敵Aグループの後方より挟撃を仕掛け……」
『こちらアルファリーダー!
 敵は高地を下り、直進でこちらに向かいつつあり。指示を請う』
「ブラヴォー、ワーダディ。予定どおりでよろしいか?」

 挟撃されると見た悪魔チームが、対応して動きだす。
 小娘悪魔たちは、男子A班が前方1,500mに達した直後、出せる全力で占拠していた高地から一直線に彼らめがけて突撃を掛けてきた。
 戦争親父は、ただちに両グループに指示を送る。

『アルファリーダー、その場に停止。
 昼飯でヤツらを撃て。1両ずつ確実にな。
 被撃破が出ても構わん! 賞金は補填してやるから敵を倒すことだけ考えろ。
 ブラヴォーはただちにヤツらが占拠していた高地に進出。
 ヤツらの後背や上面を撃て!』



 男子A班はKV-1最
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