これが漢の戦車道 C
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いたのであった。
そしてなんと……。
「みなさんこんにちは。
わたしはしまだありす、じゅうさんさいです。よろしくおねがいします」
どっとわく観客席。
小娘悪魔は、いかにも本当の子どもだと言わんばかりに、舌っ足らずな言葉遣い。
なおも小娘悪魔のおちょくりは続く。
「では、これから『おいら○○だぜ!』をうたいます。」
そして舌っ足らずのまま、何とも物騒な童謡をうたう小娘悪魔。
実年齢四千歳以上……。
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そのころ、アナウンサーと解説者は「A41重巡航戦車第12号車」という戦車名を見て、「最近の女の子は、そういうおもちゃで遊んでいるんですね」などとほざいていた。
「おい、おめえら。騙されんじゃねーぞ」
戦車の集合場所に戻るまでずっと無言だった「戦争親父」は、開口一番そういった。
「最後のガキをのぞいて、全員おっぱいまで筋肉の体脂肪0%台のバケモノ揃いだ。
わざとらしいブ○ッコ(死語)やらかした奴に至っては、脳みそまで筋肉だ。
何が補欠だ。おそらくプロリーグの特別訓練生にちがいない。
ふんどし締めてかかんねーと、とんでもねーことになっぞ!」
そういいながら、本当に赤フンをぎゅっと締める戦争親父。
いや、そのガキこそ一番恐ろしいんだけど。と言いたい鹿次。
その時、鹿次にだけなにかが「キュピーン」と来る。
『ああ、安心して。私も彼も魔法使ったりしないから』
例によって鹿次にだけ聞こえる、悪魔っ娘の声。
魔法使わないで勝てるだと……。
安心どころか、さらなる恐怖に駆られる鹿次だった。
「ふん。
KV-1Cを5両、M4A1/76(W)を4両つれてきてよかったぜ。
……それでも楽勝にはほど遠いだろうがな」
他の車両の選手たちも、やはり一騎当千の強者連中。
彼女らの背後にただようオーラを察知していたようだ。
そういえば今日は、誰もへらへらしていなかったと、あらためて思い出す鹿次。
でも、これで舐めプレイはなくなった。
鹿次は、魔法無しならば、何とかなりそうな気がして元気になったような気がした。
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