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嗤うせぇるすガキども
これが漢の戦車道 @
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あな。とりあえず魔界にいっしょに来てくれ。
 どうせ魔界経由じゃなきゃ「他の世界」にはいけないからな』

 小娘悪魔が戦車倉庫の床に、得意技の魔方陣を光で描く。
 その魔方陣がまばゆい光を放って、3匹を光で包み込む。
 光が消えたあとには、もう何の痕跡も残っていなかった。






 彼らがやってきたのは、魔界の大公爵様の屋敷とは別にあるオフィスビルの一室だった。

「アスタロト社会保険労務士事務所、ねえ」
『我々のマスターは、他にも首席判事、司法書士、公認会計士、社会教育主事、図書館司書、危険物取扱者甲種、宅地建物取引士、土地家屋調査士、特許を取り扱う弁理士その他
1,000以上の公認資格をお持ちだ』
「はえー。魔界も資格をたくさん持っていた方が有利なんだ」

 それにしても、と鹿次は思う。
 もっと魔界っておどろおどろしい場所かと思っていたが、このオフィスビルは採光もよく、清潔感もあって、働いているのが魔族でなければ都心にある高層ビルとまったく変わらない。
 というか、みんな人類が作ったOA機器でお仕事してるし。

「これじゃあ、お金がかかってしょうがないなあ」
『魔界もいつまでも手仕事では時代に乗り遅れるでしょ』
『ただな、我々は見ている画面をテレパスで他の魔族に送れるから、完全ペーパーレスだがな。
 オフィスにLANがあればいいだけで、インターネットの必要もない。
 サーバーは脳みそのデカい魔族が専任でやっている。
 処理能力は人間の作ったスパコンに、ついに抜かれたけどな』

 人間は携帯を発明して、やっと魔族の通信能力と同じレベルになったということらしい。
 進歩した科学は魔法と区別がつかないそうだ。



 鹿次はオフィスの会議室らしいところに通された。
 やはり今どきの楕円形の円卓にオフィスチェアーが並んでいる。
 前方の壁にはプレゼン用らしい、大型の液晶4K対応ディスプレイがかかっている。

「あのなー。魔族といえばビジョンをホログラムみたいに空中に映したり、イメージをテレパスみたいに頭に送り込んだりするもんじゃないのか?」
『最近ではこういうものがあるのに、なんでわざわざ魔力を消費してまで、んなことせなならんのだ?』
『あなたたちも進めてるでしょ。省力化よ。
 まだ魔法でしかできないことはいっぱいあるんだから、そうそう魔力の浪費はできないの』

 少年悪魔はテーブルの上のリモコンを手にし、まず部屋の暗幕を閉じる。
 それからディスプレイの電源を入れて「PC」を選択し、さらにタブレットを操作して画像をディスプレイにうつしだす。
 省力化というより単なる不精じゃねえかよと、鹿次が思うのも当然といっていい。
 しかし、確かに産業革命以前の人間がこの光景
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