第九十八話 そうだ幼年学校へ行こう 前編
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お母さんの容態が悪化して悪くなる一方だったんだよ。ヒルダが毎日自分で料理を作って食べて貰っていたんだけど、食べる度に具合が悪くなっていったんだよ」
「それは、酷い事ですな」
「オフレッサーも知ってるだろけど、ズザンナを呼んだ料理会でヒルダの料理が殺人兵器並みの料理だとみんなで指摘した結果、料理を先生から習う事にして当分お母さんに食べさせなくなったら、見る見るうちに容態が良くなってきて、先月無事完治したんだよね」
オフレッサーが驚いた顔をする。
「では、マリーンドルフ伯爵夫人の病気とは令嬢の料理が原因だったわけですか」
「そう言う事、最初は過労だっけど、後の長患いはヒルダの料理だね」
「そうですね、あれではお母さんも死にかけますよ」
「まあヒルダが気がついて良かったと言う訳なんだよね」
「全くですね」
まさかヒルダの母さんの死因がヒルダの殺人クッキングだったなんて、
マリーンドルフ伯は口が裂けても言えなかったんだろうな。
「殿下、そろそろ幼年学校へ到着したします」
前に座っている、ヴィッツレーベンがモニター越しに伝えてきた。
「判りました、では演技を始めますね」
「御意」
そう言うとみんなが畏まった姿になるのです。
ラインハルトの前では尊大に他の前では優しくがモットーですからね。
現在ラインハルト達は4学年、ハーゼ達は2学年だな、シュテーガー少将が副校長か早めに手を打っておこうかな、そうしましょうね。
そうしている間に最上級生が歩哨をして、ズラッと並ぶ中を窓の中から手を振りつつ校舎の入り口の車止めに到着した。
おっOVAで見たのと同じ建物で同じ玄関だね、此は期待できます。
校長以下教職員が全員出てきていますけど、授業はどうした?
まあ仕方が無いですけど降りますか。
先にオフレッサーとズザンナが降りて並んで、その後私が出て行きます。
「帝国万歳、皇女殿下万歳」
ああ派手で嫌ですね、もう少し簡略化が欲しいモノですが、
礼には礼で返しますのでにっこりとご挨拶ですよ。
「校長、今日は妾が迷惑をかけるやもしれんが、よしなにな」
「御意」
頭を下げまくる教官達。
「殿下、生徒が集まるまで此方へご案内致します」
「校長、御苦労じゃ」
「御意」
オフレッサーとズザンナとヴィッツレーベンが後から着いて来る中、応接室へと案内された。
たしか、この校長は私室にワインとキャビアを隠しているんだったな、
後でその辺を突いてやるかな、思いっきり慌てるだろうな。
流石オフレッサーだね、2人用ソファーに座ってるけど壊れそうギシギシいってる。
「校長、今回の視察は全学年を見るそうじゃが、4年は格闘訓練を見たいが大丈夫か」
「殿下、4時限目に用意はさせております」
「重
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