ペルソナ3
1993話
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止めなさいって言ってるでしょ! あんなの見たら、荒垣さんが制御剤だっけ? それの副作用じゃなくて、驚きで心臓止まるわよ!」
「……アルマー、お前一体何をした?」
ゆかりの言葉に、荒垣が訝しげな……いや、不審そうな視線を俺に向けてくる。
そこまで危ないと言われ、余計に荒垣の好奇心を刺激したのか。
「直接見せるとゆかりがうるさいから、説明だけな。簡単に言えば、俺には召喚魔法という魔法が使えて、それを使う為には俺の血を与えて契約する必要があるんだが、タルタロスで遭遇した刈り取る者……いや、荒垣には死神って言った方が分かりやすいか。その死神を倒したら俺に恭順してきたから、召喚魔法の契約を結んだ」
「死神とっ!?」
驚愕の表情で叫ぶ荒垣。
そこには、先程までの諦観の表情は一切ない。
まぁ、ゆかりの次に刈り取る者と遭遇した回数が多いのが荒垣なんだし、そう思えばこの反応も理解出来る。
「……そうだな。刈り取る者、か。あの存在を見れば、荒垣がこうして騒ぐのも理解出来る。正直、よくもあのような存在をアクセルは倒したものだ」
荒垣の反応に、美鶴が頷きながらそう呟く。
美鶴にとっても、やはりあの刈り取る者は色々と規格外に感じる存在……といったところか。
ただ、強敵を相手にしての戦闘という意味では、刈り取る者はかなりいい相手だと思うけどな。
勿論模擬戦としてだが。
俺が相手をしてもいいが、俺の場合は結局ペルソナ世界での戦闘方法という訳ではない。
それに比べると、刈り取る者の戦闘方法はまさにこのペルソナ世界特有のものの筈……だ。
まぁ、俺の血の魔力で変質している以上、もしかしたらペルソナ世界の戦い方とは違う戦い方をする、という可能性も否定は出来ないのだが。
「ともあれ、だ。刈り取る者に関しては荒垣の身体が治ったら見せてやるとして……今の荒垣に関しては、ともかくこっちの方が先だろ」
そう言いながら俺が空間倉庫から取り出したのは、ネギま世界でも非常に高価で強力な回復力を持つ魔法薬イクシール。
「ただ、これは非常に貴重だ。それこそ、高価だなんだって言っておいてなんだが、金を出せば買えるって代物ではない。……俺とお前達は仲間だし、荒垣は俺達のパーティだ。それを承知の上で尋ねるぞ? それこそ金にならないこの魔法薬を使うという事は、俺に限りなく大きい貸しを作るという事を意味している。それを承知の上で、このイクシールを使いたいか? 当然ながら、このイクシールはシャドウとか影時間関連とは全く違う理で生み出された物の以上、タルタロスの中で手に入れた物に比べれば効果は期待出来るが、それも絶対ではない。……それでも、これを欲するか?」
じっと荒垣に視線を向け、そう尋ねる。
実際、このイクシールは魔法
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