暁 〜小説投稿サイト〜
オズのトト
第十幕その十一

[8]前話 [2]次話
「面積では」
「はい、それは」
「そう、普通国の面積が狭いと」
 教授は国の面積の大小を良し悪しとは考えず言うのでした。
「生態系も限られるけれど」
「日本はですか」
「多彩になってるね」
「本土と北海道、沖縄で」
「そうだね」
「それがですか」
「かなり独特で」
 それでというのです。
「実に興味深いよ」
「教授としましては」
「実にね。出来れば」
 こうも言った教授でした。
「私もね」
「実際に日本に行って」
「調べてみたいとさえ思うよ」
 恵梨香に言うのでした。
「フィールドワークとしてね」
「その目で見ることですね」
「その場所に行ってね」
 そしてというのです。
「そうしたいものだよ、けれど」
「それは、ですよね」
「うん、出来ないよ」
 少し苦笑いになって答えた教授でした。
「この外見は目立つからね」
「外の世界では」
「うん、だからね」
 それでというのです。
「それは出来ないよ」
「そうですよね」
「オズの国の住人は外に出たら」
 どうなるかといいますと。
「特撮扱いだよ」
「着ぐるみですか」
「そうなるよ、着ぐるみ扱いはね」
 苦笑いの度合いが強まりました。
「私も嫌だし」
「目立って皆が注目して」
「フィールドワークどころでもなくなろだろうし」
 このことについても言うのでした。
「無理だね」
「実際に日本に行くのは」
「残念だけれどね」
「オズの国にいたら」
 どうかとです、ドロシーも言いました。
「どうしても外の世界には行けなくなるね」
「どうしてもね」
「そうよね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「私はここで学ぶよ」
「そうするのね」
「最高で八条学園に出て」
 恵梨香達の学校で彼女達がかかし達を見たその場所です。
「仮装大会に参加する位かな」
「そうなるわね」
「うん、まあそれで我慢するよ」
「外の世界に出る時は」
「それでいいよ、じゃあね」
「ええ、外の世界のことは」
「これ位ってことで。午後も回って」
 山の中をです。
「見ていって」
「そしてね」
「後はね」
 まさにというのです。
「晩御飯を食べて」
「そして明日もね」
「明日はまた別の山に入ろう」
「そうしましょう」
 二人で笑顔で話してでした、そのうえで。
 一緒に楽しくお寿司を食べました、北海道の海の幸のお寿司は舌がとろける位に美味しかったです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ