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転生とらぶる
ペルソナ3
1992話
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『そうしてくれ。では、岳羽にも連絡を……』
「いや、ゆかりは俺の部屋にいるから、病院には俺が直接連れていくよ」
『何? 何故岳羽がアクセルの部屋にいるのだ?』
「夏休みの宿題を一緒にやってたんだよ」
『ああ、なるほど。そういう事なら納得だ。だが、この時期にまだ宿題を終わらせていないというのは、ちょっとどうかと思うがな』
「別に順平みたいに、宿題をまだ殆どやってないって訳じゃない。もう殆ど終わっているよ。残りの少しを片付けようとしてたんだ」

 まぁ、順平の場合は遊び歩いていたり、剣道部の練習があったりもしているが……最近知り合った女と会っているって話らしいが。
 ちょっと前に街で友近に会った時、そう言って悔しがっていたのを覚えている。
 ……その友近、倫理の教師の叶と上手くいっている……と思いきや、何でも友近は遊びだったらしい。
 何でも夏休み中に月光館学園を辞めて転勤しただとか、寿退職しただとか、色々と情報はあるが、詳しい事までは分からない。
 うん、半ば予想してたんだが、どうやら友近は叶に遊ばれていたらしい。
 もっとも、火遊びの相手として一夏の体験は出来たらしいから、結果的に考えれば大人の恋を少しでも知ったって事で、そこまで悪いものではなかった気がしたが。
 実際、友近も俺と会った時にはそこまで引きずっている様子はなかったし。
 ともあれ、こうして友近の恋は終わった訳だ。……もっとも、友近には幼馴染みがいて、その幼馴染みは友近の事を好きらしいが。
 女教師の次は幼馴染み。……実はこのペルソナ世界で一番高校生らしい青春を送っているのは、友近だったりするんじゃないか?
 少なくても、今の俺からはそう思える。

『話は分かった。勉強なら私に言えば教えてやったのだが……今度勉強を教えてやろう。それよりも、アクセルと岳羽は今から来るということでいいのだな?』
「ああ。そうするよ。影のゲートで行くから、数分も掛からないと思う」

 そこまで勉強を俺に教える必要はない……と言おうと思ったんだが、折角の親切で言ってくれてるのだし、それを拒絶するのも悪いか。
 もっとも、今の美鶴は生徒会だったり、桐条グループ総帥の娘だったり、影時間だったりで、本当に色々と忙しい筈だ。
 せめてもの救いは、高校3年の美鶴だが、大学は間違いなく推薦で受かる筈だから、受験勉強をしなくてもいい……といったところか。
 もしこれで受験勉強もしなければならないのなら、間違いなく美鶴はパンクしていたんだろう。

『では、待っている』

 そう言い、美鶴からの電話が切れる。
 すると、それを待っていたゆかりが、俺に視線を向けて尋ねてくる。

「で? どうしたの?」
「荒垣が目を覚ましたらしい」
「……本当? 冗談とかそういうのではなく
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