暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
相談-コンサルテイション-/part2
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入ってきた。
「テファ、シュウから今度俺たちが行うことになった行事について話は聞いた?」
「え、ええ」
「テファもシュウもここに来てからまだ日が浅いだろ?
それに ここに来るまでの間に何度も辛いことがあって、外の世界のこと怖がってるんじゃないかって思ってさ。
でも、だからってここでずっとじっとしてるのもなんだし、学院の仲間との親睦を深めるって意味も含めて、君も手伝いがてら、参加してほしいと思うんだけど、どうかな?」
サイトからの提案に、テファはえ?と声を漏らしながら目を丸くした。
「えっと…」
外の世界を見たい。確かにサイトの言う通りの願望があった。でも、恐ろしい怪物や闇の巨人たちと、シュウの身を裂くような戦いを見続け、外の世界への不安を感じていた。サイトはそんな自分にも気を使ってくれていたのだ。
だが自分だけで決めていいのだろうか。戸惑いと迷いが表れていた彼女は、視線をシュウに向けた。
「…平賀、この世界ではエルフは疎まれているのだろう?身の安全を考えると…あまりお勧めはできない」
シュウはテファの身の安全を第一とした意見を述べた。
「それはそうだけどさ…このままじゃかわいそうだろ?あんただって、テファに対して思うところもあるだろうし…」
サイトもシュウの意見には理解を示すも、だからといってこのままでいいとは思えなかった。だからシュウを説得しようと思ったが、シュウが遮るように話を続けた。
「ああ、確かに。俺にお前の我儘を断固反対する権利はないし、最後に決めるのはお前だ。やりたいと思うなら反対はしない」
彼は最後の判断を彼女自身に委ねた。シュウにとっても、これは自分だけで決めていいことではない。どうしても参加したいのなら反対はしない、その意向を示した。テファはそれを聞いてやや困ったような表情を浮かべた。
「シュウ…いいの?迷惑じゃない?」
「俺のことを気にしなくていい。寧ろ俺の方が迷惑をかけたことが多々あったんだ。やりたいなら素直に言っていい。さっき何でも言えと、お前自身が俺に言ったはずだ」
そう言われて、さっき自分がシュウに対して、何でも言ってほしいと願い出たのを思いだし、少し躊躇いながらも頷いた。
「…私、やりたい。私もやってみたい!」
「うっし、交渉成立だな!二人とも、よろしく頼むぜ」
テファも参加の意思を示し、サイトは笑みを見せた。
「むー…」
すると、リシュが不満そうに頬を膨らませながら唸りだした。三人は彼女は放ったらかしにされて怒っていることに気づき、リシュに何かできそうなことを手伝わせる形で参加させることにした。



その夜、キュルケは少し胸を踊らせていた。…物理的な意味ではない。
「平民に向けた舞踏会、ね…ふふ」
サイトが提案して始まった、生徒の手で行われる行事。面白いと感じたり、い
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