ペルソナ3
1991話
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うなればそうなるんだ?
考えられるとすれば……
「もしかして、コロマルと会話が出来るってことか?」
「正確には会話ではありません。考えていることを大体理解出来る……といったところです」
大体理解出来る? その割には刈り取る者という固有名詞まで理解しているな。
まぁ、アイギスは色々と特殊な存在だ。それこそ、コロマルの……犬と喋る事が出来てもおかしくはないか。
ただ……それはちょっと不味い。
今の件もそうだが、俺とゆかりは結構コロマルの前で知られては不味い事を口にしていたような気がする。
それこそ、昨日見せたスライムとかは、出来れば他人に見せたいとは思えない、奥の手だ。
「アクセル、刈り取る者とは?」
「そうだな、今日はそれを説明する為にお前達に集まって貰ったんだ。……アイギス、お前もこっちに来てくれ」
美鶴が話し掛けてきたのをこれ幸いと、俺はアイギスを呼ぶ。
もしアイギスがコロマルと話す事が出来たとしても、そもそも話させなければ、その辺りの心配はいらないのだから。
そしてアイギスは、基本的にこっちの言う事を疑ったりはしない。
いや、俺が敵だったりしたら話は別だったかもしれないが、今の俺は美鶴の仲間という感じだ。
そうである以上、アイギスが俺の言葉を疑うような事はない筈だった。
そうして全員が集まったところで、俺は口を開く。
「実は昨日……それとも一昨日か? 影時間だからどっちに入れればいいのか分からないが、ともあれ俺はタルタロスで新たな力を得た」
「新たな力?」
俺の言葉の意味が分からないといった様子の美鶴の言葉に、頷きを返す。
……一瞬幾月の目の色が変わったような気がしたが、それは取りあえず置いておくとしよう。
「俺が使える魔法の1つに、召喚魔法ってのがあってな」
そう言い、昨日ゆかりにした説明と同じ説明をしていく。
勿論、シャドウミラーについてとか、言えないような事は隠して、あくまでも言える範囲内での話だが。
そして説明が終わったところで一旦言葉を止め、周囲の様子を見る。
「そんな訳で、これが俺が新たに召喚の契約をした存在だ。……出てこい、刈り取る者」
軽く影を踏むと、それを切っ掛けにして刈り取る者が姿を現す。
『なっ!?』
その姿を……死神としての姿を知っている者の口から出るのは、驚愕の悲鳴。
いや、それどころではなく、即座に戦闘態勢にすら入っていた。
特に有里はバックアップ要員の山岸を背中に庇い、いつでもペルソナを召喚出来るように召喚器を手にしていた。
美鶴、真田、順平……といった者達も、それは同様だ。
……以前は刈り取る者を見ただけで戦えない、勝てない相手だと判断していたのだが、こうして見る限り
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