暁 〜小説投稿サイト〜
嗤うせぇるすガキども
ある作者未満読者以上の場合(後編)
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は無言で「もうあきらめろ」と言っているに違いない。しかし……。
 @とAは可能性がマイナスだ……。Bだって0の微分方程式だけど、もはや一択じゃないか。
 でも、戻ったらとことん俺に都合のいいように書き換えてやる。

「Bで、おねがいします」
「本当にいいのか?」
「はい、もちろんです」

 チビガリは俺をちらりと一瞥し、また横を向いてこう言った。

「まー、そんならちゃっちゃとすまそーか」



 投票選抜の会場は、大洗艦で一番デカいアリーナだ。
 投票を選んだのは、俺入れてたったふたり。
 当然というか、相手は大久保大和。
 俺の原作では選抜なんてことにならないから、こんなシーンはない。

「よう、選抜と聞いてあきらめないとは、お前ってよくよくのバカじゃね。
 ま、今日は引き立て役よろしく頼むわ。
 せいぜい笑いを取って、みんなを楽しませてね〜☆(歯がキラッ)」

 こっ、このオリ主野郎〜!!
 だから「オリ主」って警告タグなんだなあ。
 よし、このシーンも書いてやる。ただし立場逆転でな!



「今日投票に参加された皆さんには、テンキーのついたリモコンを配布いたしました。
 ない方は生徒会役員にお申し出ください。
 お持ちでない方はいませんね。
 では、投票方法について説明します」

 この声が最終回だけ出てくる、広報の女子アナ「王 大河」だな。
 早く話のチャプター終わんねえかな。
 あいつも俺のハーレム入りだ。

「これから戦車道履修者候補2名が、ステージに出てまいります。
 皆さんはステージのスクリーンに映る各種データーをご覧になってから、0から10までのいずれかのボタンを押してください。
 総合平均値が、8以上であれば合格となります」

 なんだその無茶なやり口はー!
 で、でもここをこらえれば、次はハーレムだ。

「では、候補者一番、大久保大和さん。ご入場ください」

 大久保が舞台の袖から暗幕をまくって、ステージに上がる。
 とたんに「きゃあああー!」とかナントカ、かるく120dB以上の黄色い絶叫ってやつがアリーナじゅうに響き渡る。

「大和さあああぁぁぁぁん愛してるぅうううっ!!」
「私を抱いてー」
「めちゃくちゃにしてえー!!
「一緒に死んでー」

 もう耳が張り裂けそうだ!
 大和の野郎、なんか微笑みながらポーズ決めてやがるし。

「えー、ただいま集計結果が出ました。これは……
 総合計84,920点! 調整、総合ともに文句なしの10点まんてーん――!!
 堂々の合格でーす!」

 わああああーっ、と耳を聾する女どもの叫び声がひとしきり響く。
 反対側のそでから、みほちゃん、華さん、さおりんがとびだして大和に抱き
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ