ある作者未満読者以上の場合(後編)
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は無言で「もうあきらめろ」と言っているに違いない。しかし……。
@とAは可能性がマイナスだ……。Bだって0の微分方程式だけど、もはや一択じゃないか。
でも、戻ったらとことん俺に都合のいいように書き換えてやる。
「Bで、おねがいします」
「本当にいいのか?」
「はい、もちろんです」
チビガリは俺をちらりと一瞥し、また横を向いてこう言った。
「まー、そんならちゃっちゃとすまそーか」
投票選抜の会場は、大洗艦で一番デカいアリーナだ。
投票を選んだのは、俺入れてたったふたり。
当然というか、相手は大久保大和。
俺の原作では選抜なんてことにならないから、こんなシーンはない。
「よう、選抜と聞いてあきらめないとは、お前ってよくよくのバカじゃね。
ま、今日は引き立て役よろしく頼むわ。
せいぜい笑いを取って、みんなを楽しませてね〜☆(歯がキラッ)」
こっ、このオリ主野郎〜!!
だから「オリ主」って警告タグなんだなあ。
よし、このシーンも書いてやる。ただし立場逆転でな!
「今日投票に参加された皆さんには、テンキーのついたリモコンを配布いたしました。
ない方は生徒会役員にお申し出ください。
お持ちでない方はいませんね。
では、投票方法について説明します」
この声が最終回だけ出てくる、広報の女子アナ「王 大河」だな。
早く話のチャプター終わんねえかな。
あいつも俺のハーレム入りだ。
「これから戦車道履修者候補2名が、ステージに出てまいります。
皆さんはステージのスクリーンに映る各種データーをご覧になってから、0から10までのいずれかのボタンを押してください。
総合平均値が、8以上であれば合格となります」
なんだその無茶なやり口はー!
で、でもここをこらえれば、次はハーレムだ。
「では、候補者一番、大久保大和さん。ご入場ください」
大久保が舞台の袖から暗幕をまくって、ステージに上がる。
とたんに「きゃあああー!」とかナントカ、かるく120dB以上の黄色い絶叫ってやつがアリーナじゅうに響き渡る。
「大和さあああぁぁぁぁん愛してるぅうううっ!!」
「私を抱いてー」
「めちゃくちゃにしてえー!!
「一緒に死んでー」
もう耳が張り裂けそうだ!
大和の野郎、なんか微笑みながらポーズ決めてやがるし。
「えー、ただいま集計結果が出ました。これは……
総合計84,920点! 調整、総合ともに文句なしの10点まんてーん――!!
堂々の合格でーす!」
わああああーっ、と耳を聾する女どもの叫び声がひとしきり響く。
反対側のそでから、みほちゃん、華さん、さおりんがとびだして大和に抱き
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