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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica10今日からあなたがわたしのパートナー〜Sacred Heart〜
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小突かれてしまい、さらに遅れてイクスさんからも「フォルセティ。そろそろ学習しましょう」と叩かれてしまいました。

「あいたた・・・。トイレは生物なら当たり前の生理現象なのに・・・。なんで・・・?」

「普段は察しとか良いのに・・・」

コロナさんが大きく溜息を吐く中、私はここへ来た目的である「ここでセレモニーをご一緒してもいいですか?」と聞いてみた。すると「もちろんです!」と満面の笑顔で受け入れてくれた。

「ありがとうございます。・・・っ!?」

そうお礼を述べた直後・・・

――あなたはどうか良き王として国民とともに生きてください――

私の意識を持っていきそうなほどに強烈な記憶のフラッシュバックが起きた。またもフラリと倒れ込みそうになったのですが、今度はしっかりと踏み止まった。ですがそれだけでも「大丈夫ですか!?」と皆さんを不安にさせてしまうもので・・・。

「ええ、大丈夫です。ただの立ちくらみですので、問題ありません」

「でも・・・」

「シャマルお姉ちゃん達はまだ居てくれてるから、呼んでくるよ!」

そう言って駆け出そうとするフォルセティさんの右手を掴んで「大丈夫ですから・・・! そこまで大事にしないでください」とお願いする。

――この大地がもう戦で枯れぬよう・・・青空と綺麗な花をいつでも見られるような、そんな国を作ってください。オーディン先生をはじめグラオベン・オルデンの皆さんのためにも・・・――

――待ってください! まだ話は・・・! ゆりかごには僕が乗り・・・オリヴィエ! 僕は・・・!――

また記憶のフラッシュバック。クラウスの記憶の中でも最も辛く悲しいオリヴィエとの永遠の別れ・・・。何故今、この記憶が・・・。クラウスの元より去るオリヴィエの背中が、先ほどのヴィヴィオさんの背中と重なってしまう。

(これは何・・・? 何かの暗示・・・? ヴィヴィオさんの身に何か・・・?)

湧き上がる嫌な予感に私は「すいません、ちょっと・・・!」と、説明するのも省いて校舎へと駆け出す。ただの杞憂であればそれで良し。行かずに後悔しないより行っていち早く安心する方が良い。お手洗いということは一番近いトイレを選んでいるはず。そう考え廊下を駆け、そして到着したトイレの中へと入った。

「な・・・っ!?」

視界に入ったのは、複数人の男性に拘束されているヴィヴィオさんだった。布で目隠しや猿轡をされていて、背の高い男性の肩に担がれようとしていた。一瞬で頭の中が沸騰する。

「何をしているのですか!!!」

ほぼ無意識に魔法陣を展開し、魔力を練り上げる。成すべき事はヴィヴィオさんの救出、そして未遂になるとはいえ誘拐犯である男性たちの撃破。両拳をグッと握り込み、軸足に力を込めていざ突撃と
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