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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百七話 自由惑星同盟は総力戦迎撃態勢に移行します。
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。表面上はそうですが、既に個人の所有物に成り下がってしまったのです。であれば、私たちの役目はその現状を回復すること。そのためには、利用できるものは利用しないといけませんからね。」
「だが・・・・仮に帝国に連絡を取るとして、一体誰にするのかね?」
シトレ元帥が尋ねる。
「心当たりはあります。ですが問題は『誰に』ではなく『どうやって』というところにあります。」
ヤンが紅茶のカップをスプーンではじきながら言う。そのたびにカップに波紋が広がり、覗き込む彼の顔を揺らした。
「今私たちが不審な動きを見せたところで、彼女は敢えて何もしないでしょうが、私たちが一線を越えた瞬間、躊躇いなく周りの人間は私たちに襲い掛かってくるでしょう。」
それをどうするか、とヤンはつぶやいた。隙はある。だが、それは彼女も想定しているものだ。問題は、彼女が想定していない隙を見出し、そしてどのようにしてそれを広げるかだ。

たとえそれがどんなに小さい隙であっても――。

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