随筆十五:借りたら返しましょう!
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、そんな事はないっ! ついでにあたしもお金ないっ! って断る!」
笹夜「心桜さん、正しい選択です♪ 警察官の人に相談してダメなはずがありませんので、その時点で関わらないのが正解です。ただし、身の危険を感じたら、無理はしない事を忘れてはなりません」
七夏「でも、本当に困っていたら・・・」
笹夜「その時はお金ではなく、最寄の駅まで案内して、目的地までの切符を買ってあげる事です」
心桜「なるほど! お金の悪用ができないって事か!!!」
笹夜「そうなりますね。残念ですけど、お金を借りようとする人が、何故お金が必要なのかを偽っている可能性もありますから・・・。心桜さんの話した『貸す側の覚悟』かしら?」
心桜「だね・・・それに、警察署にでも連れてけば、パトカーで家まで送って貰えるかも知れないし」
笹夜「そうですね。自分一人では対処が困難な場合は、すぐに判断してしまわないで誰かに頼る事がとても大切です。七夏ちゃんも気をつけて♪」
七夏「は、はい! ありがとうございます☆」
心桜「あたし、良いこと思いついた!」
笹夜「何かしら?」
心桜「家に帰るんだったら、タクシー乗り場へ連れて行く!」
笹夜「まあ! なるほど♪」
心桜「流石に家にはお金あるだろうし、緊急事態なんだから、多少は高くついても仕方が無いと思うよ」
笹夜「タクシーの運転手さんが、事情をご理解くださるかどうかですけど」
心桜「タクシーの運転手の眼力が問われるわけだね!」
笹夜「そうですね。誰かに相談するという事の一つとして有効な方法ですね♪」
心桜「んでさ、お手紙の禁煙ポパイさんへの回答なんだけど・・・どう?」
七夏「えっと、返してって訊いてみる方がいいかな?」
笹夜「私も七夏ちゃんと同じです♪」
心桜「なんでですか?」
笹夜「返してほしいという意思を伝える事は、とても大切な事です。言わなければ、返してもらえなくても構わないと認めた事になります」
心桜「なるほどねー。でもさ、本来なら借りた方が自主的に返すべきだよね! あたしだったら『3倍返しだっ!!!』」
笹夜「きゃっ!」
心桜「あ、すみませんっ!」
七夏「と、とにかく、返してほしいなって伝える事かな?」
心桜「それでも、返って来なかったら・・・」
七夏「えっと・・・」
笹夜「その人には、二度とお金は貸さない。お友達を続けるかどうかは、その人次第ですけど、今後あまり関わらない方が良いかも知れませんね」
心桜「あっ! あたし、良いこと思いついた!」
笹夜「まあ! 何かしら?」
心桜「その友達に『お金貸して』って言う! 『お金返して』ではなく『お金貸して』って! その友達が行った事と同じ事をすればいいんじゃないかな?」
七夏「ここちゃー凄いです☆」
心桜「お金を借りてた事を忘れたとしても、お金を貸してと
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