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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
八竜のゴッドセレナ
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ゴッドスレイヤー》。戦ったことはあるかい?」
「いや、聞いたことはあるけどな」

興味無さそうにしているゴッドセレナだが、オルガはそれを気にした様子もない。彼は最大まで高めたそれを一気に解放する。

「行くぜ!!雷神の荷電粒子砲!!」

放たれた黒雷が聖十最強の男を襲う。それにより辺りは砂煙に覆われていた。

「なんだ、ずいぶん呆気ねぇな」
「記憶するに値しない・・・かな?」

オルガの魔法をまともに食らったとなれば大きなダメージを受けたことは間違いない。勝利を確信していた二人・・・しかし、砂煙が晴れるとその表情は一変した。

「なんだ?この程度なのか?」
「なっ・・・」
「バカな・・・」

ゴッドセレナは平然と立っていた。それも、傷など一切なく、魔法を受けたとは思えないほど堂々と。

「そんな魔法じゃ神も()も殺せないぜ、滅神魔導士(ゴッドスレイヤー)
「っ・・・」

自分の力では勝てないのかと奥歯を噛んだオルガ。その隣では、ルーファスが彼のある言葉が引っ掛かっていた。

「竜も・・・とは?」

滅神魔法は神を滅する魔法。ここでは竜を倒すことなど想定しているはずもなく、そんな単語が出てくること事態がおかしい。
そう思い問いかけると、ゴッドセレナの目の色が反転した。

「岩窟竜の・・・大地崩壊!!」

両手を地面に付けた瞬間、彼らの足場が崩れた。それは隕石でも落ちてきたかのような衝撃と勘違いするほどの、凄まじい威力だった。

「これは・・・」
「大地の滅竜魔法!?」

辺り一面の地面が崩れ落ち、敵味方関係なく倒れている。その力と放たれた魔法に驚いていたオルガとルーファスだが、それだけでは終わらない。

「煉獄竜の・・・炎熱地獄!!海王竜の水陣方円!!」

続けざまに左腕、右腕を振るって違う属性の魔法を繰り出すゴッドセレナ。これにはさすがのセイバーの二人も、為す術がない。

「何なんだこいつ・・・」
「まさか・・・複数の属性の滅竜魔法を使えるなんて・・・」

通常滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)は一つの属性しか使えない。多少例外はいるものの、ここまで複数の魔法を使える魔導士を見たのは初めてだ。

「俺は八つの竜の魔水晶(ラクリマ)を体内に宿している。全てのドラゴンは、俺の前に朽ち果てるのさ」

そう言って頬を膨らませていくゴッドセレナ。どんな魔法が来るかはわかっていたが、二人の体は動かない。

「暴風竜の・・・吟風弄月!!」
「「うわあああああ!!」」

容赦なく放たれた攻撃に吹き飛ばされることしかできないセイバーの最強の魔導士たち。戦況はなおも、アルバレス軍優位に進んでいた。




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