暁 〜小説投稿サイト〜
NARUTO 桃風伝小話集
その25
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心底面白そうにタズナさんの背中をバシバシ叩いて大笑いし始めました。

「ぎゃはははは!だあ〜から何時も言ってんだろう?おめえにはデリカシーが足りねえってよ。だからツナミちゃんにもいつも怒られるんだって。ナルトちゃんにもデリカシーがねえって嫌われちまってんじゃねえか!!女の子相手にいつもやり過ぎて、から回ってんだよ、おめえはよ!」

爆笑の渦に包まれる街の人達と、その様を歯ぎしりしながら不満そうに睨み付けてるタズナさんに向かって、私はにっこりと笑いかけて止めを刺してあげました。

「これから里に帰ったら、僕、出会った人皆に新しくできたこの橋は、タズナ大橋って名前なんだって個人的に言いふらして置きますね!なんでそう呼ばれるのようになったのか、その来歴と、タズナさんがどんな人だったのかって事も微に入り細に入り事細かく、タズナさんが否定しても覆せないような認識植え付けるLvで!」
「おうよ!頼むぜ、ナルトちゃん」
「いっぱい言いふらして宣伝しておいてくれ!」
「英雄のいる街なんてそうそうねえからな。人伝に聞いた火の国の人達が、一目英雄の作った橋と英雄を見ようと足を伸ばしてくれるようになるかも知れねえしな」

ぐっと親指をたてて街の皆さんに向けて笑いかければ、街の皆さんも同じように悪どい笑顔で親指を立ててくれました。
そこにちょっぴり商売っけを見出し、綺麗な営業スマイルで営業トークをかましてみます。

「宣伝が目的なら、もう一度うちの里へご依頼いただければ直ぐですよ?そしたら火の国所か忍五大国にだってタズナさんの名前を轟かせて見せます。ねえ、先生?」
「あ、ああ。まあ、それが里への依頼で、俺達への任務って事ならそうするが…」
「へえ!そいつあ良い事聞いた。よう、先生さんよ。ちっとその辺について詳しく聞かせちゃくんねえかい?」
「え、まあ、それは構いませんが…」

私の営業トークに興味を持った町の人にカカシ先生が囲まれて、あれこれ問い詰められているのを見つめながら、驚いた表情で私を見つめてくるイナリ君の視線に私は気付きました。

気付いたけど、でも、ねえ。
これ以上は必要ないと思うし。

敢えて気付かない振りしながら、もみくちゃにされてるカカシ先生を眺めていた時でした。

「おい、イナリ」

何か言いたげなイナリ君を無視していた私の代わりに、見かねたらしいサスケがイナリ君に話しかけてました。

「自分が何を目指して何を出来るようにならなきゃいけないのか、もっと良く考えてみろ。お前は、一人ぼっちなんかじゃない」
「うん」

こんな些細なやり取りで何か分かり合ってしまえるほど、なんだか、私が知らないうちに随分サスケもイナリ君と仲良くなってたみたいです。
サスケの言葉に素直に頷いたイナリ君も驚きだけど、サスケ
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