その25
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ませてやりますよ。
ええ。
それはもう、容赦無く。
イナリ君にもケンカを売られましたからね。
言い値でそのケンカ買ってあげましょう!
「何言ってるんですか。本来だったら、うちの里への依頼にお金がないからって、嘘ついて依頼料ケチろうとしたタズナさんの木の葉隠れへの依頼は、普通なら受理されない案件だったんですよ?むしろ、里から制裁加えられててもおかしくない案件です。それを、全ては自分が責を負うからと、里の上層部にいかにこの橋が波の国にとって重要なのか説き伏せて、木の葉隠れの里として下した依頼不受理の決定を覆すくらい、うちの里の上層部の心を動かしたのはタズナさんじゃないですか」
「な、何!?」
動揺して、腰が退けていますけど、そんなタズナさんに対してこの私が遠慮なんかするもんですか!
さんざっぱら鬱憤溜めてきたんです。
お世話にもなりましたが、鬱憤も溜まってるんです。
タズナさん家の隣近所にどころか、町中に言いふらされた恨みは生涯忘れません。
忘れようもありません。
自分の望まない立場押し付けられて、精々自分の行い悔やむがいい!!
そんな事も気付きそうにもない鈍感かつ調子のいい野郎なので、むしろ押し付けられる人間像に窮屈さを感じてしまえ!!!
勿論、ちょびっと口を滑らせて話を大きく盛って仕立て上げてやりますよ!
だって私は、下忍なりたてのまだまだ未熟な忍者ですもの♪
「しかも火影様は波の国の事を一心に思い、危険も金銭的な負担も承知で、それら全てを自分が背負うと断言したタズナさんの心意気に惚れて、火の国の大名様に掛け合って、波の国の大名様に橋作りに関係する諸経費についての助成金を出してはもらえないかと掛け合う事すらされておられるんですよ?確かにうちの里の火影様は人格者でもあらせられますが、超一流の忍でもあります。当然、全ての判断は情を差し挟まない冷徹な物差しによって決断されます。そんな一流の忍揃いのうちの里の上層部の心を変えて、私達がここに来る切っ掛けを作ったのは誰です?うちの里まで危険を承知で依頼しに来たタズナさんでしょう?」
私が口にした助成金云々に少しざわついた人達を鎮めるように、私は尤もらしく言葉を紡いだ。
「勿論、たかが忍の里の里長の提案です。大名様方がご提案を受け入れてくださるとは思えませんし、受け入れて下さったとしても、実際にそれが交付されるのはいつになるやらなのは、皆さんだってお分かりでしょう?でも、明白な事もありますよね。身体を張って故郷の為、仲間の為に尽力して、この大きな橋を完成に導いたのは誰ですか?他でもないタズナさんでしょう?そういうのを英雄っていうんじゃないんですか?柄じゃなかろうが何だろうが、この波の国の英雄の名前以外、皆さんの波の国の未来への希望をかけたこの橋の名前
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