二十六日目
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アーみたいな味だぞ」
「ならいいや」
「じゃぁ止めとくの」
すると葵に後ろ襟を掴まれてダイシー・カフェの端っこに連れてかれた。
「おい、お前バカか?」
「いや、何がだよ?」
「あんな小さい子どもに酒を飲ますとはどういう了見だ?」
ん? もしかして…
「おい葵。お前勘違いしてねーか?」
「何をだ?オレはオレの友人がゲスだったら一発ぶん殴るだけだ」
「だからそれが勘違いだっつーの。
流石の俺もあの二人に酒なんて飲ませねーよ。
少なくとも、現実ではな」
「現実では…?」
「ALOのステータスアップアイテムの大半は酒だ
トパーズ・ウィスキー、シトリン・ビアー、オニキス・ミード、ルべライト・ワイン、サファイア・リキュール、エメラルド・アブサン、ハンベルジャイト・ジン、ダイアモンド・スピリタス…
それぞれ特定のステータスを上げる酒だ」
「嘘…ではないらしいな」
「そも俺がそんな事をしていたらこういう時に林檎と蜜柑を二人の親から任される訳が無いだろう。
それに、イクシーズが黙ってない」
葵はチラリと慧奈を見て、その言葉が本当だと判断したようだ。
「なら…いい」
「さーてと、呑むか…」
「待てやコラ。未成年者飲酒禁止法」
ハッハー、そんなの本職の刑事が未成年に呑ませてんだから問題ナッシング!
「葵さん……ばれなきゃ犯罪じゃないんですよ」
「ふん!」
「レバー!?」
某這いよる邪神の物真似をしたらレバーに一発貰ってしまった。
おーい、クライン!
ん?どうしたカトラスちゃん?
あのバカが呑もうとしてたビール処理してくれ
おいおい…相談役は何してるんだよ…
どうやら葵は例のビールをクラインに持っていったようだ。
テーブルに戻る途中、さりげなーく瓶ビールをくすねておく。
「うーし、呑むぞお前ら」
「呑むのー!」
「宴会なのー!」
「「はぁ…」」
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