122 抗争(たたかい)
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引き離して遠くへ投げた。おそらく口じゃ意味がないと思って手を出したと思われた。そしてみどりと三境に向かって話しかける。
「すまんな、二人共。ウチのバカが迷惑かけて」
豊崎はそう言って離れた。
堀は家に入ると母親から呼ばれた。
「お帰り、こずえ。そうだ、藤木君とみきえちゃんから手紙が来てたわよ」
「え?うん、ありがとう」
堀は手紙が来たと知って少し嬉しくなった。自分の部屋の机に置いてある手紙を見た。早速藤木の返事を見た。
堀さん
手紙をありがとう。僕もまた君に会いたいと思っていたんだ。また一緒に滑る事を楽しみにしているよ。明日にでも一緒に滑らないかい?もし用事があるなら別の日でも構わないよ。そうそう、君は僕の住所を手紙で見たと思うけど、電話番号は知らなかったよね。書いておいたからそこに電話でいいかどうか教えてくれるかい?
藤木
堀はその手紙の下の部分に藤木の家の電話番号と思われる場所を発見した。
(藤木君・・・、ありがとう!私明日にでも会いたいわ!)
堀は次に転校前の学校の親友だった雪田みきえからの手紙を開けた。
こずえ
最近元気にしている?この前は私達もこずえやこずえの友達の吉川さんとも遊べて楽しかったです。そうそう、凄いニュースがあるの。あの時は顔を合わせられなかったけど桂川美葡ちゃんの事覚えてる?スケートが得意で大会に出たんだけど、関東大会で金賞を獲ってね、全国大会へ出場したんだって!凄いでしょ?じゃあ、元気でね。
みきえ
(美葡ちゃんがスケートで全国へ!?藤木君と同じじゃない!藤木君にも教えてあげよう!もしかしたら全国大会で会えるかもしれないわ・・・!!)
堀は胸を躍らせた。藤木に会う事が非常に楽しみだった。
下校時刻となり、みどりと三境は帰る事になった。その時、昇降口に泉野を見つけた。
「あ、泉野さん。そこにいたのですか」
「ああ、吉川に三境君。うん、堀の下駄箱を見張るように倉山君から言われていてね」
「そうだったんですか・・・。大変ですね」
三人は下校した。その時、校門前で小倉と熊谷、栄張が待ち伏せするように立っていた。
「ウエッ、お前ら何してんのかなあ?」
「何って帰るとこだよ」
三境が答えた。
「はあ!?阪手からおめえらのクラスが教室と昇降口を監視してんの聞いてんだよ!」
「おイ、テメエら今日は調子乗りやがってふざけんじゃねえゾ!!」
「お前らが堀をいじめるのが悪いんだろ!」
「うるせエ!てめえら全力でぶっ殺ス!!」
小倉達が突進してきた。みどり達は反撃しようとするも腕力では勝てずにやられてしまった。三人が去ると、みどり達はよろけながら立ち上がった。
「だ、大丈夫ですか!?」
「いや・・・」
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