ペルソナ3
1990話
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線を向けていた。
俺の影に待機している以上、こっちの話もきちんと聞こえていたと、そういう事なのだろう。
影という空間の中が具体的にどうなっているのか。そして、影の中にいる時に刈り取る者は何をしているのか。
その辺りの事情は俺にも分からないが、いつか刈り取る者から聞かせて貰えれば、少し面白いと、そう思う。
「事情は知ってるみたいだから、説明はしないぞ」
そう告げると、刈り取る者は微かに頷き、俺の後ろに控えるように移動する。
……そんな刈り取る者の姿を見て、ゆかりとコロマルは反射的に構えていたが……この辺りも、いつか対処出来るようになればいいんだけどな。
「落ち着け。さっきも言ったけど、刈り取る者はもう俺の召喚獣という扱いになったから、攻撃される心配はない」
「分かっては、いるんだけどね。……どうしても」
「わん」
コロマルよりもゆかりの方が刈り取る者に対して強い警戒心を抱いているのは、それだけ何度も刈り取る者とゆかりが遭遇したからというのが大きい。
そのうち、時間を掛ければどうにかなって欲しいとは思うけどな。
「さて、じゃあ話が一件落着したところで……やるか」
実際には一件落着していないのだが、取りあえずそう言って誤魔化しておく。
「スライム」
その呟きと共に、俺のすぐ側の空間から銀色の液体金属のような存在が姿を現す。
そう、空間倉庫から姿を現したスライムだ。
物を吸収すればその分だけ容量を増しているこのスライムは、既にその大きさは空間倉庫からちょっと全てを出せない程度になっている。
よって、出てくるのは必要な分だけだ。
「行け」
その言葉と共にスライムは薄くなって広がってタルタロスの中を移動していき……数分と経たず、シャドウは全て倒し、宝箱を持って俺の下に戻ってくるのだった。
「なによそれええええええっ!」
そんなやり取りを見た、ゆかりの叫びと共に。
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