ペルソナ3
1990話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しようって時に、いきなり刈り取る者を出したら危ないでしょ?」
「そうか? ……いや、そうだな」
間違いなく、今の状況で刈り取る者を見たら、真田とか順平とかは攻撃してきそうな気がする。
であれば、やはり今のうちにしっかりと話をつけておいた方がいいのは事実、か。
「分かった。じゃあ、今日……は影時間が終わればもう夜中だし、明日にでも巌戸台分寮に行ってその辺を話すか。時間を決めて全員揃っておいて貰うようにメールを送っておく」
「わん!」
何故かその言葉に返事をしたのは、ゆかりではなくコロマルだった。
いやまぁ、コロマルも俺達の仲間なんだし、しっかりと人間の言葉を理解出来るだけの頭脳を持ってるんだから、当然なんだろうが。
……にしても、やっぱり以前ちょっと思いついた、コロマルが何故ペルソナを使えるかの疑問で、人間に近い知能を持っているからというのは、あながち間違いじゃないような気がするな。
動物園とかに時々いる、人間とコミュニケーションを取れる猿とかオラウータンとか象とか、そういうのって実はペルソナ使いになれる素質を持ってるんじゃないんだろうか。
そんな風に思いつつ、コロマルを撫で……
「なら、そうだな。今日は俺が今まで見せてなかった能力を1つ、見せるか。今までは荒垣と一緒だったり、ゆかりに俺の事を話してない関係で使ってなかった奴」
「……え? まだ何かあるの?」
驚きの表情を浮かべるゆかりだったが、実はまだあるんだよな。
「結構前から、俺が1人でタルタロスを攻略する事が多かっただろ? その時、どんな風に攻略していた……それを見せようと思ってな」
「どんな風に攻略していたか? まぁ、気になるわね」
実際、普通に攻略……つまり歩いてタルタロスの中を探索するのでは、かなり面倒臭いのは間違いない。
それを考えれば、当然のように俺が何か別の……特殊な手段でその辺りを探索していたのは、すぐに分かるだろう。
それでも俺にその辺りの事情を聞いてこなかったのは、俺が色々と隠し事をしていると理解していたからか。
「そうだな、どうせなら刈り取る者にも見せておくか」
そう言い、軽く出てこいという意思を込めて影を踏むと、それを合図にして先程同様に刈り取る者が姿を現す。
……グリを呼ぶ時は、今の状況でも呪文の詠唱が必要なんだが。
それよりも遙かに素早く召喚が可能で、更にその大きさは人間とそう変わらない。
勿論普通の人間よりも大きいが、それでもグリとは比べものにならない程の小ささしかない。
「……」
相変わらず銃身の異様に長い拳銃を両手に持っているが、それでも何かを口に出す様子はない。
それでいながら、俺がこれから何をするのかは知っているらしく、ただ黙ってこちらに視
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ