ペルソナ3
1990話
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親は駄目なんだろうな。
いや、いざ嫌うとなれば、母親という近い間柄だからこそ許せないのか。
ましてや、美鶴程ではないにしろ、若干ファザコン気味のゆかりが、その父親の妻であった母親が男に溺れているというのを知れば、やはり面白くないのだろう。
その件もいずれどうにかする必要があるだろうな。
特にゆかりは、まだ直接聞いた訳ではないが、これまでの感じからすると、俺と一緒にホワイトスターに来るという選択をするだろう。
となると、やはり母親に俺達の事情を……正確に全てを話すのは、ゆかりから聞いた母親の性格からすると止めておいた方がいいだろうが、それでもある程度は話しておいた方がいい筈だ。
ここで正確にシャドウミラーについて話したりすれば、それこそ溺れている男にその辺りの話をし、妙な面倒が起きる予感がするし。
……いや、妙な騒動が起きるよりも前に、桐条グループの手によって黙らせられるか?
それが物理的に口を封じるのが、それとも脅し的な意味で口を封じるのか、その辺りは分からないが、桐条グループはこの世界でも有数の企業グループだ。当然後ろ暗い事を行うような部署があってもおかしくはない。
実際、影時間の研究をしていた辺りはその後ろ暗い方に入るのだろうし。
武治の性格を考えれば、その辺りがどうなっているのかは、はっきりとは分からない。分からないが……それでも、何らかの手足があるのは確実と思ってもいい。
「アクセル、それでこれからどうする?」
「どうするって言ってもな。……正直なところ、今日はもうやる事はないぞ。今日の主目的は、お前達に刈り取る者の能力を見せる事だったし。……ああ、そう言えば刈り取る者の件は美鶴達に話した方がいいと思うか?」
美鶴に知らせれば、当然のように幾月にも知られる事になる。
だが……ぶっちゃけ、刈り取る者の事を幾月に知られても、何が出来る? というのが正直なところだ。
以前であれば、色々と武治辺りを誤魔化すような真似をして何かちょっかいを掛けるような真似が出来たのかもしれないが、今の幾月は桐条グループによって色々と疑われ、調べられている状況だ。
そんな中で、俺に妙なちょっかいを出せる余裕があるとは思えない。
まぁ、刈り取る者はシャドウとしてはかなり特殊な存在……それこそイレギュラーシャドウよりも特殊と言ってもいいかもしれないが、俺と召喚魔法の契約を結んだ以上、既に刈り取る者はシャドウという扱いではなく、召喚獣という扱いになる。
ましてや、影時間でなくても姿を現す事が出来るんだから、とてもではないがシャドウと呼ぶのは不可能だろう。
「うーん、言った方がいいと思うわよ? 真田先輩達も死神……刈り取る者は間近で見てるし、これから協力してイレギュラーシャドウを倒したり、タルタロスを攻略
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