第五話 闇の気配
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貴方が、歩いてきた君は決して無駄なんかじゃない。
君の歩いてきた道は君が、ここまで生きてきた証なんだ。無駄なんかじゃない。これを無駄になんて出来ない。
だから、前を向いて進むんだ。
君の進む道に間違いなんてない。
歩き疲れることもあるだろう。
自分の歩いた道のりを振り返ることもあるだろう。
そして、自分の歩んできた道は、これで正しかったのか?と不安になる時もあるだろう。
大丈夫、君の道は君だけのものだ。
間違えたっていいじゃないか。
疲れたなら休めばいい。
後悔することもある。だって、人間は後悔する生き物なんだから。
そして、その後悔をいい後悔だっと思えたなら君は幸せ者だ。
君の道は続く。それは、とてつもなく険しく、長い道のりだ。君の人生全てを使っても目的地は届かないかも知れない。でも、道は続いているんだ。
諦めるのもいい。
長く、続いている道に目を背けてもいい。
でも、生きる事を諦めないで。
君の道は君が決めるんだ。
大丈夫、僕が隣に居る。君の隣で一緒に歩き続ける。
だから、僕と一緒に生きよう。
そう言って、少女は少年に手を差し伸べた。
少年は、差し伸べられた手を取ろうと手を伸ばす。だが、その手は途中で止まってしまう。
恐いんだ。裏切られるのが。
だから、少年は目を瞑った。
────大丈夫、恐くないよ。
少女は、少年の手を優しく握った。
すると少年の抱え込んでいた不安は弾け飛んだ。
瞼を開き、少女を見る。
少女の微笑みは眩しくて……明るくて、少年は再び目を閉じ掛けた。
そんな少年の顔を見て、少女は笑う。
こんな、平和な時間が、いつまでも続きますように………………。
合流地点。
「誰も……居ない?」
衛宮 士郎は首を傾げる。
数時間前、士郎とフェルトはここを待ち合わせ場所として決めていた。だが、そこにはフェルトの姿は見当たらない。誰も居なかったのだ。
「おいおい、誰も居ねぇじゃねぇか」
「シロウ。道、間違えたか?」
「それとも、そのガキってのが、まだここに戻ってきてねぇかだな、」
ラチンスは可能性の一つを口にする。確かに、その可能性は一理あるが……。
「辺りも暗くなってきたし心配だな、」
時刻は……不明だが、体内時間と周囲の暗さと状態からそろそろ夜だと推測できる。
「そういうや、シロウ。
その待ち合わせしてる奴は何者なんだ?」
「あれ、言ってなかったけ?」
「聴いてねぇよ。会話の節々からソイツは女って事くらいだな」
この三人組の中
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