二十四日目
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
キリトに一通りボールペンマスケットの作り方を教え、実際に作らせてみた。
「つか小学校でこう言うのやらなかったのか?」
「こういう工作より電子工作とかプログラミングとかしてたかな」
「なるほど」
「相談役は?」
「おれはこう言う工作とか、あとはプラモデルかな」
「なるほど」
キリトは机の上のパソコンを指差した。
「そのマシン、自作なんだ」
「マジか」
たしかに机の上のパソコンは市販品と細部が違った。
「うん。あぁ、それと…ユイ」
「はい、パパ」
「へ?」
なんでユイちゃんの声が?
パソコンの電源が入り、画面上にユイちゃんのグラフィックが浮かぶ。
「そのパソコンはアミュスフィアと同期してるんだ」
「へぇ…自分でやったのか?」
「勿論」
「すげぇな…」
ボッチは伊達じゃないな…
今度玉藻を頼もうかな…
「パパ、そちらの方はどなたですか?
トードさんに似ていますが…」
「うん、俺は明日葉灯俊。ALOではポイズン・トードって名乗ってるよ。
久し振りだね、ユイちゃん」
「えと…アバターと全く同じに見えるのですが…」
「ALOの最初期メンバーはみんなそうだよ。
SAOと同じシステムだったからアバターの体格や顔がリアルと同じだったんだ。
そのあとのアップデート1.0からランダム生成になったのさ」
なおほとんどのプレイヤーは知人にアイテム等を預けた上でアバターを作り直した。
リアルと同じ顔で続けてる酔狂な奴なんてイクシードの中でも半分だし、最初期プレイヤーの1%程だ。
「あの、フィジカル・ノックの危険性は…」
フィジカル・ノック。
直訳で『物理攻撃』だが、ネトゲ用語では意味が異なる。
つまり、現実での暴行。
「はは、心配ないよ。人通りの少ない所には行かないようにしてるから」
それに…
上着のポケットからあるものを取り出す。
「インスタントカメラ?」
取り出した物をキリトに圧し当てる。
「ビリってくるけどいい?」
「え?」
圧し当てていたインスタントカメラのような物を離し、キリトに渡す。
「それ、スタンガン」
「はぁ!?」
「インスタントカメラは少し中身を弄るだけでスタンガンになるんだ」
そしてもう一つ。
「あとはこれかな」
ズボンのポケットから、長さ十五センチ程の円柱と直径五センチ厚さ二センチの円盤を取り出す。
「今度はなんだよ」
「釣竿一式」
ソレをキリトに渡す。
「ペン型釣竿か」
「そうそう」
「ハンドルは?」
「ハンドルは不要さ」
返された物を展開す
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ