二十三日目
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っちゃキラキラした目で言った。
うん…なんだ…その…
「子供かお前は…」
そこで、キリトのお母さんが入ってきた。
「邪魔するわよ」
「どーぞー…」
彼女はポップコーンの入った皿とコーラの入ったコップを乗せた盆を持っていた。
「改めてこんにちは。私は桐ケ谷翠。
和人の母よ」
「明日葉灯俊です」
「うん。宜しくね灯俊君」
「宜しくお願いします?」
翠さんは盆を俺達の間に置き、自身も座った。
「それで…灯俊君と和人はどこで知り合ったの?」
さて、どう答えるべきか。
ネトゲ仲間ですというのはあまり印象が…
「ALOで知り合ったんだ」
ヲイ!?
「成る程成る程…」
すると翠さんは俺をじっと見た。
フワッとした雰囲気のまま、眼光だけが鋭い。
キリトの親だと、実感した。
「相談役のことは信用していいよ。
アスナを助けた時に協力してくれたのも相談役だし」
「うん。うん…灯俊君」
「は、はい」
「和人のこと、お願いね。
この子友達いな…少ないから」
「母さん、そこまで言ったなら言い切っていいじゃん」
いや、突っ込むのはそこじゃないだろキリト。
「え、いや、いいんですか翠さん?
俺が本当は悪人だったらマズイでしょ」
「いいのよ!和人がお友達を家に呼ぶのなんて初めてですもの!」
あー…成る程。
キリトの顔を見ると、決まりが悪そうに目をそらした。
「それに本当に悪人だったらそんな事は言わないわ」
そりゃそーだ。
「じゃぁ、私はここで退散させて貰うわ」
翠さんはスッと立ち上がり部屋から出て行った。
「あぁ…面倒だ…。今晩絶対色々聞かれる…」
親に見つかったら面倒ってのはこう言う事か…
「お前親に心配されるとか真性のボッチじゃねぇか」
「うっさい…」
「まぁまぁ、そんなボッチの和人君の為に俺がボールペンマスケットの作り方を教えて上げようじゃないか」
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