ペルソナ3
1989話
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えば、それは当然かなりの威圧感を備えるようになるだろう。
刈り取る者に視線を向けるが、本人……いや、人じゃないから数え方は匹なのか? ともあれ、本人は特に何も感じている様子はない。
俺に自分から召喚の契約を結ぶようにと態度で示したのを見れば分かる通り、全く自分の意思がないという訳ではない。
「俺の言う事には基本的に絶対服従だから、その辺りの心配はいらないぞ。それこそ、この場で盆踊りでもさせてみるか?」
「……止めてあげなさい、可哀想だから」
何故か刈り取る者を召喚獣として使う事に反対のゆかりが、そんな風に言ってくる。
刈り取る者も、態度には出さないがどこか不満そうな雰囲気を発していた。
そもそも、刈り取る者は盆踊りがどんなものなのかを知っているのかどうかという問題もあるよな。
もしくは、実は俺と繋がっている契約で俺が知っている知識は知る事が出来るのかもしれないが。
「そうだな。取りあえずゆかりがそう言うのなら止めておくか。……ただ、ゆかりも刈り取る者を受け入れてくれたようで良かったよ」
「ちょっ! ちょっと、待ちなさいよ! 私は別に受け入れるなんて言ってないじゃない!」
「けど、ゆかりは可哀想だって言ってただろ? なら、受け入れたんじゃないのか?」
自分でも無茶を言ってるのは分かるが、何気に押しに弱いゆかりの事だ。
こうして押していけば、そのうち……
「……言っておくけど、しっかりと躾して、関係ない人間に襲い掛からないようにしなさいよ。食べ物はどうなるのか分からないけど、散歩は影時間中にしっかりさせるのよ」
「いや、だから犬猫じゃないんだから」
ゆかりの言葉に、思わず突っ込むのだった。
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