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転生とらぶる
ペルソナ3
1989話
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それこそ魔法初心者であっても強力なモンスターや精霊とかといきなり契約出来るという事もあるらしい。
 これはエヴァが口にした通り、完全に相性によるものであり、実力とかそういうのは全く関係がない。
 ……羨ましい話だ。

「ただ、基本的には難易度が高くない魔法だが、これが俺の場合になると偉く難易度が高くなる。その最大の理由が、契約を結ぶ相手に召喚魔法を使う魔法使いが自分の血を数滴与える必要があるんだが、俺の場合は知っての通り人間じゃなくて混沌精霊という種族で、その魔力もかなりの強力だ。それだけに、俺の血にはもの凄い魔力が濃縮されている」
「血? 魔力? 具体的にはどのくらい?」

 俺の説明が若干分かりにくかったのか、ゆかりはそう尋ねてくる。
 まぁ、今の説明じゃちょっと分かりにくいのは間違いないか。
 そもそも、このペルソナ世界では血に魔力があるのかどうかすら分からないし。

「そうだな。このペルソナ世界にも吸血鬼の伝承くらいはあるだろ?」
「え? うん、勿論」
「俺の仲間には600歳を超える幼女吸血鬼もいるんだが……」
「って、え? 何よいきなり。ギャグ?」
「正真正銘の事実だ。子供の時に吸血鬼化したらしく、その年齢から成長はしていない。……幻術とかを使えば話は別だけどな」

 実際、幻術を使って大人になったエヴァは、まさしく美女と呼ぶに相応しい容姿をしている。……もっとも、幻術は所詮幻術でしかないのだが。
 ただ、シャドウミラーは色々な世界に行く事が出来る。
 それを考えれば、いつかはエヴァでも成長が可能になるような技術、魔法、マジックアイテム……といった代物が手に入る可能性は少なくないし、レモンを始めとした技術班がその辺りの技術を開発する可能性も否定は出来ないのだが。

「ともあれ、だ。吸血鬼は血を吸って魔力を回復させる以上、当然魔力を持っている相手から吸血すれば効率的に魔力を回復出来る。けど、一口俺の血を吸ったエヴァは、その魔力の濃密さにそれ以上吸う事が出来なくなった……と言えば、分かりやすいか?」
「ちょっと、吸血鬼に血を吸わせても大丈夫なの?」
「ん? ああ、その辺りは問題ない」

 エヴァによれば、俺の魔力は巨大すぎて……それこそ馬鹿魔力と呼ぶだけの魔力があるらしく、とてもじゃないが吸血鬼化させる事は不可能らしい。

「ふーん。……で? その血が何か関係してるの?」
「正解だ。普通の魔法使いなら、召喚魔法の契約をするべき相手に血を与えればそれで成功するんだけど、俺の場合はどうしても血に宿っている魔力が強すぎて、契約を結ぶべき相手がそれに耐えられない。それこそ、耐えても俺の魔力の影響で身体が変質してしまう。そして身体の変質に耐えられればそのまま召喚の契約を結べるが、もし俺の魔力に耐えられなけれ
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