ペルソナ3
1989話
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そこからは荒垣の事から、別の事に話は移っていく。
そう、例えばそろそろ夏休みが終わりだとか、そんな感じで。そしてシャドウや影時間といった話になったところで……今日の本題に入る。
「そう言えば、昨日タルタロスに行ったんだよ」
「え? また1人で? それとも、コロマルを連れて?」
「いや、俺1人だ」
「また宝箱を集めようとでもしたの? 気をつけなさいよ。アクセルの強さは知ってるけど、それでも絶対に無敵って訳じゃないんでしょ? それこそ、またあの死神が出て来たら……」
そこまで告げると、ゆかりは死神の……刈り取る者と遭遇した時の事を思い出したのか、自分の身体を抱きしめるように震える。
夏服で薄い生地のワンピースだけに、そんな風にすれば当然ゆかりの平均以上の大きさの胸の谷間も強調されるんだが……これは誘ってるのか?
まぁ、恋人同士になって俺の夜の生活を聞かされた割には、俺はゆかりに手を出していない。
いや、実際に幾らか手は出しているんだが、それでも途中までで最後まで抱いた事はないというのが正確が。
キスや身体に触れるといった真似はしてるのだが、そこまでだ。
ともあれ、そんなゆかりの言葉に対し……そっと視線を逸らす。
「……ちょっと、アクセル。今、視線を逸らしたわよね? もしかして死神と戦ったの?」
そう尋ねるゆかりの口調には、心配と呆れがそれぞれ半分程といったところか。
呆れなのは、俺が刈り取る者に負けるとは思っていないからか。
ともあれ、このゆかりの様子を見れば、これから話す内容で間違いなく怒ると思われる。
いやまぁ、ゆかりの立場というかこれまでの経験から考えれば、当然なのかもしれないが。
ともあれ、そんなゆかりに対して俺は覚悟を決めると口を開く。
「そう言えば、今まで言ってなかったが、俺の持つ能力の1つに召喚魔法って魔法があるんだよ」
「……は? 何よ、いきなり」
話題を逸らされたと思ったのか、若干不満そうな視線を向けてくるゆかりだったが、それでも一応は黙って俺の話を聞くつもりになったのは、召喚魔法という言葉に興味を惹かれたからか、それとも恋人の話は最後まで聞いた方がいいと思ってからか。
その理由はともあれ、黙っているゆかりに対して俺は説明を続ける。
「召喚魔法。その名の通り、契約したモンスターとかそういうのを召喚する魔法だな。基本的にそこまで難易度の高い魔法じゃない。……まぁ、契約を結ぶ相手は大抵がモンスターだからか、自分の方が上だというのを認めさせる必要があるけどな」
俺の場合はグリにしろ、刈り取る者にしろ、どちらも戦って力を見せ、どちらが上なのかをはっきりとさせる事で、契約が可能になった。
だが、以前エヴァから聞いた話によれば、相性によっては
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