第20話:中休み(虚無の日で息抜き?)
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作品を試行錯誤しながら作り、午後は『事務局』のみんなの教育をして過ぎました。
長靴は、ゴムに入れる炭素や硫黄の配合を変えてみたり、練りの速度や時間を変えてみたりして、ようやく使える物が出来るようになりました。ただ、ゴムの樹液が無くなってしまいましたから、近いうちに取りに行かないといけません。それでも、僕のサイズだけですが、長靴と手袋、それから前掛けもできたので、ウイリアムさん達にも見て貰い、今後の参考にすることが出来たようです。
この週の途中、ラーグの曜日に土メイジのヴィルムさんから、頼んでおいた建物類が出来上がったと連絡があり確認に行きました。屋敷のすぐ外ですが見事な配置で綺麗な建物が達ち並んでいます。建物の周りも芝生に変わっていました。
中に入ってインテリアも確認しましたが、これなら誰にも文句は言わせません。一通りの家具も揃っているし、壁紙も明るくて落ち着いた色だし、ヴィルムさん達は良い仕事をしてくれました。
公衆浴場なんか、僕が設計図に書いた、凝りまくった指示の通りに出来上がって、すっかり銭湯になっています。床も壁もタイル張りで、ちゃんと木の桶や椅子もあります。一列に6人座れる洗い場は、それぞれ二つ並んだ蛇口から水とお湯が出るようになっているし、鏡も1枚ずつあります。座る人は居ませんが脱衣場にはちゃんと番台もありますよ。男なら一度は座ってみたいと思いませんか?
食堂も素晴らしい出来ですが、コックが居ないと運用できないので、何時から使えるか解りません。もったいないので早くコックが見つかると良いのですが。
屋敷に行ってヴィルムさん達にお礼を言って来ました。すぐにみんなにも知らせて、その日の内に宿屋から寮の方に引っ越しです。食事だけはもう少しの間、宿屋の方を使う事になりますが。家族も呼んで一緒に暮らせるので家族持ちの人たちは喜んでいました。もちろん、家族の旅費も出してあげましたし、宿屋での食事代も出します。
そして今日は虚無の日で休日です。今週はめいっぱい働いたので、休みがとても嬉しく感じます。
今日くらいのんびりしたいのですが、皇帝にも進捗状況を説明しないといけませんから、今日は久しぶりに『ヴァルファーレ』を呼びましょう。
朝食の後、お茶を飲みながら父上と母上にそのことを話すと、聞いていたメアリーがふくれました。せっかくのお休みだから遊んで欲しかったようです。今週はあまり相手が出来ませんでしたからね。
それでは、一緒に皇城に連れて行きましょう。『ヴァルファーレ』に二人乗り用の座席を付けて、皇城まで飛んであげれば喜ぶでしょう。『ヴィンドボナ』に出て買い物も良いかもしれません。
母上にメアリーを連れて行く許可を貰いましたが、母上も『ヴァルファーレ』に乗りたそうなのには困りました。三人用の座席は作っ
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