第20話:中休み(虚無の日で息抜き?)
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るので、こんなに早い速度で一定に練るのは無理がありますが、ゴーレムにやらせると上手くコントロールすれば、下手な機械より上手く練る事が出来ます。目測になりますが、良さそうなところで炭素を加えるのを止めます。入れた炭素の量は記録しておきましょう。
さらに少量の硫黄の粉を入れて練り上げます。これで混練りも完了です。
ゴーレムの仕事は終わったので土に返して、レビテーションで寸胴を浮かべ、仕事場に運びます。残った材料も仕事場に運んでから、昨日作った長靴の芯を出して台の上に逆さまに立てました。
今度はへらを使って出来たゴムを長靴の芯に均一になるように注意して塗っていきます。一度塗って練金で乾かし、もう一度重ね塗りして適当な厚さに調整します。大体0.1サント位の厚さになりましたから、試作品としてはこれで良いでしょうか。
それから、長靴の底に合わせて作った、靴底の型に残ったゴムを流し込み、先に出来た長靴のパーツと一緒に炉に入れて加熱します。目視でしか確認できませんが、うまくに加熱できているようですね。加熱温度と加熱時間を記録しながら様子を見ます。
加硫には5時間位掛かるので、残ったゴムに固定化の魔法を掛けて一旦しまっておきます。
次に作るのは手袋ですが、どうやって作ったらいいでしょうね?長靴と同じように自分の手に手袋を付けて型を取る方法が簡単かな?一回やってみましょうか。
その為には、まず手袋を手に入れないといけませんから、また後でアニーに頼みましょう。
しばらくすると午前中の講義が終わり、部長室にアニーが戻ってきたので、手袋が欲しい事を伝えました。明日までに探して持ってきてくれるそうです。ウイリアムさん達も午前中の教育を終えて戻ってきたので昼休みにする事にしました。
昼食後、一旦仕事場に行って炉の様子を確認し、それから午後の講義に行きました。
午後の講義は昨日の続きで、絵本を教科書に、単語の読み書きをして文字を覚える事に終始しました。ゾフィーさんが頑張ってくれるので助かります。
4時に一度講義から抜け出して仕事場に行き、炉から長靴を出しました。
そのまま自然に冷めるのを待って、出来具合を確認しましたが、ちょっと柔らか過ぎですね。記憶にある前世の長靴に比べると、フニャフニャです。
ゴムが薄すぎるのか、途中の練りや炭素の配合が悪かったのか、どちらにしろ成功とはいえません。靴底の方もぜんぜんダメです。やっぱり見よう見まねでは最初からうまくいく訳がありませんね。
試作第1号として飾っておきましょう。
時計を見ると丁度終了ミーティングの時間なので『事務局』の部屋に戻り、みんなで今日の進み具合や反省点などを話し合って、5時に解散しました。
こんな調子で今週は毎日、午前中は仕事場で作業用の防具や道具の試
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